愛知県・名古屋市 愛知県農業総合試験場、日本モンサント社共同研究
除草剤(ラウンドアップ)耐性
遺伝子組み換えイネ『祭り晴』
愛知県農業総合試験場では、1996年より除草剤耐性遺伝子組み換えイネ『祭り晴』の研究開発をモンサント社と共同で開始しました。

この研究は、愛知県農試にとって懸案のイネの乾田直播を実現するための、ひとつの選択肢でもありました。

イネの乾田直播は、日本の近代稲作の歴史の中で、ひとつの大きな目標でもあります。乾田直播ではイネを苗床で育苗し、田植えをするという手間仕事を省くことができるからです。

しかしながら、乾田直播では水を張らない田での種まきということで、必然的に雑草とのたたかいということになってしまう。そのための対策として、除草剤の使用は避けられません。

そこで除草剤をかけても、雑草だけが枯れ、イネだけが生き残るという遺伝子操作が考えられました。この遺伝子組み換えイネが開発されれば、乾田直播方式での画期的な品種の獲得ということになるわけです。

しかしながら、それをビジネス本位で考えるモンサント社にとってはそのGM品種を商品化することで、大きな大きな利益を得るチャンスとなる。米と麦のGM商品化でアグリビジネスを独占するために、ぜひ獲得したい品種でもあったわけです。

なお、この研究開発は、全国の消費者、生産者の総力を挙げた運動の結果2002年12月、中止が決定されました。














愛知県の遺伝子組み換えイネ商品化断念に関する声明
県議中村友美氏、県議会で質問
遺伝子組み換えイネの開発中止と、商品化のための安全性審査断念の答弁
02/12/05
愛知県農業総合試験場見学会(資料:全10頁 A4サイズ)
02/07/05

生活クラブ生協の質問状に対する愛知県農試からの回答書



除草剤グリホサート耐性稲の育成に関する共同研究契約書とその問題点(注釈:河田昌東氏)
推進要領
別表 A(モンサント・生物素材)

別表 B(甲・生物素材)
除草剤グリホサート耐性稲の育成に関する共同研究契約書の一部変更に関する覚書
除草剤耐性遺伝子組み換えイネとは
遺伝子組み換えイネ研究のながれ
組み換え作物の開発から商品化までのプロセス