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1996年:
県農総試と日本モンサント社*との間で、除草剤(ラウンドアップ*)耐性のGM*イネ開発試験開始 |
■ | パーティクルガン法*とよばれる方法で、遺伝子組み換え体の作出がおこなわれる。20000カルスにたいし組み換え遺伝子が打ち込まれ、実験室中での培養の過程で選抜作業がおこなわれる。 |
■ | 閉鎖系温室*での栽培試験。640の組み換え個体(カルス)*から190個体を選抜。 |
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1999年:
非閉鎖系温室*での栽培。190系統*から『祭り晴れ』6系統を選抜。 |
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2000年:
県農総試内の隔離圃場*で安全性評価試験が行なわれる。 |
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2001年:
ひきつづき、隔離圃場での栽培試験続行。
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2002年:
実験室での『GM祭り晴』の種の固定の作業が『戻し交配*』という手法で行われる。この作業は02年度中に終了する予定。
同6月: | 県議かしわぐま光代氏、議会でGMイネについて質問 |
同7月: | 『ストップ!遺伝子組み換えイネ全国集会』参加者の要望により、同試験場にて説明会が行なわれる。 |
 | 『ストップ!遺伝子組み換えイネ全国集会』が行われ、全国から800名の参加。反対署名は32万余筆にのぼる。 |
| 愛知県庁にて、反対署名の提出 |
同8月: | 愛知経済連への会見。「消費者の望まないものは扱わない」との経済連の見解を得る。 |
| 愛知県農試にて説明会。『遺伝子組み換え食品を考える中部の会』の要求による。 |
さらに栽培試験は、隔離圃場と一般圃場で行なわれる。
隔離圃場では: | 作出された『祭り晴』を最終2系統*にしぼり、その種子を取るための栽培が行われた。9月収穫 |
一般圃場では:
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実際の乾田直播栽培を想定しての、試験が行われる。除草剤ラウンドアップを始め、その他の水田除草剤を併用しての試験となった。除草剤の使用回数、タイミングなどのテストが進められ、確実に実用化の方向へ進行中。
環境への影響の配慮から、イネの開花以前に試験栽培を終了し、ここで栽培された『GM祭り晴』は、除草剤『バスタ(アヴェンティス社)』で枯死させたのち、同圃場に打ち込まれた。 |
以上のような経過により、愛知県農業総合試験場とモンサント社による『除草剤耐性遺伝子組み換えイネ(祭り晴)』の研究開発は2003年3月をもって中止されることになりました。
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● | 本文中*印の付いた語句については、注釈をごらんください。 |