平成13年度の結果
前年愛知農総試ほ場で選抜したA群は、モンサント農場で選抜したM群より選抜効果が明瞭であった。

表 各系統群の精籾重量(g/30株)
系統群
精籾重
系統群
精籾重
系統群
精籾重
培養 祭り晴
880.5
G2-59A
892.0
G2-59M
803.7
種子 祭り晴
881.0
G2-138A
850.9
G2-138M
757.1

系統群ではG2−59Aが最も優れ、G2−59A−6(本系候補)始め20系統、各8個体を圃場選抜した。
A群、M群およびその収量差について
 A群、M群とも種子の由来は同じもので、前年度のほ場が違うだけです。また、個体の選抜作業については当場の職員がA群、M群ともすべて行っています。
 A群において選抜効果が明瞭であったのは、当場が祭り晴の育成地であり、祭り晴の栽培に適した条件で栽培でき、各個体の能力を正確に判定することができたためです。
 一方、愛知県より北に位置する茨城県のモンサント農場は、祭り晴の栽培適地ではありません。したがって十分な生育が取れないことから的確な個体選抜が困難であり、選抜の効果が現れにくいと考えられます。
 これは、品種特性、栽培条件によるものですので、モンサント社の精度が低いということではありません。