四日市港第2/3埠頭〜
久居市製油会社沿道のGMナタネ自生調査
2005/03/17

遺伝子組み換え食品を考える中部の会では、四日市港周辺のGMナタネの自生調査を敢行してきましたが、トラックによるその輸送経路についてもその現状を把握するため、2005年3月17日、四日市港第3埠頭と久居市嬉野町を結ぶ国道23号沿線を調査しました。

赤線が今回調査をした国道23号線


嬉野町には関連の製油会社があり、四日市港からは多くのトラック便でナタネの移送が繰り返されています。ナタネは密閉型タンクで移送されるため、途中でこぼれ落ちることはないというのがメーカーの見解でした。

今回の調査で四日市港から約50Km離れた嬉野町までの国道23号沿線一帯で開花中のナタネが多数確認されました。さらに起点の四日市港から終点の製油会社までの間、市街地を除きほとんど途切れることなくナタネの自生があること。さらにその9割がラウンドアップ耐性GM(RR)ナタネである点は見逃せません。

さらに特筆すべきは、終点近くなってもRRナタネの自生がいっこうに減らない点です。

さらに23号線沿道でのナタネのGMの確立が9割に上ることも見逃せません。おそらく除草作業に除草剤ラウンドアップが使われており、RRナタネだけが枯れずに残る結果となっているものと考えられます。これは明らかにRRナタネに対し、他の雑草に対する優位性を与える結果になっているわけです。

調査の結果は下の03をクリックしてください
四日市港周辺のGMナタネこぼれ落ちによる自生についての『遺伝子組み換え食品を考える中部の会』による調査は、04年8月から今回で5回目になりました。

その間で気付くことは、毎回の調査のたびにGMナタネの自生が頻繁に確認されることです。いっこうに改善される様子が見られていません。

今回の調査結果から、関連の機関、企業によるGMナタネの拡散防止のための対策が今こそ、しかも早急に行なわれない限り、その拡散ばかりか、交雑汚染さえ防ぎえなくなるかもしれません。

この日3/17、名古屋港潮見埠頭周辺でも追跡調査を行ないました。
今回の調査につづいて、さらに4/7、4/12両日にも追跡調査を敢行しています。