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『遺伝子組み換え食品を考える中部の会』では、四日市港と隣接する名古屋港についてもセイヨウナタネの自生調査を行ってきました。とくに港区潮見町の潮見埠頭から県道55号線船見交差点を経て北進、国道23号線竜宮ICまでの区間についてをその重点区域としています。 該当する潮見埠頭の製油会社によれば、社外へのナタネの陸送はないことになってはいるものの、04年からわたしたち中部の会による10数回の調査から、継続的なセイヨウナタネの自生が顕在することを確認しています。 本格的な調査抜取作業は昨年5月以来約1年ぶりということもあり、その現状と調査結果には大いに注目するところでした。今回の参加者は中部の会のメンバーをはじめとする10名でした。今回は初めての参加者もあり、「まさかこんなところにこんなにたくさん・・」というおどろきの声もあがっていました。 3つのグループに分けて調査・抜取 今回の調査では、全工程を3グループに分割。製油所から埠頭内ブルーボネット前までを『Gグループ』。ブルーボネットから船見交差点までを『Oグループ』。さらにR23号竜宮ICまでを『Yグループ』としました。 ■Gグループの結果 やはりセイヨウナタネの自生は顕在的に見られ、とくに顕著なのが中央分離帯での自生。三井物産(潮見町37番地7)付近の県道中央分離帯では、すでに種子を放出中のナタネの群生が見られました。検査の結果採取撤去した10株すべてが除草剤バスタ耐性(LL:リバティリンク物質名グルホシネート耐性)であることを確認しました。ほかに除草剤ラウンドアップ(RR:物質名グリフォサート)耐性セイヨウナタネ1株を確認撤去。
四日市港周辺では、民間・行政など関連団体によるセイヨウナタネの拡散防止のための施策が行われています。にもかかわらず、ここ名古屋港潮見埠頭周辺ではまったくお粗末としか言いようがなく、ただ野放し状態で暴走し続ける『セイヨウナタネ』を確認するばかりです。 特に強調しておきたい点として、セイヨウナタネは拡散性が高く、GMナタネも同等またはそれ以上に競合性をもった『雑草』となりつつあるということ。今こそ根絶のための努力が必要です。 GMナタネの自然界への拡散が『起こりえない』とか、『影響なし』という確信が得られない限り、私たちはこの未来への『負』の遺産を放置すべきではありません。 関係団体の早急な対応を望みます。 |
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