OCAがUS有機基準の改悪を非難:有機畜産にGM飼料を許容

 

2003年2月14日

サンフランシスコ

有機消費者協会(OCA)

 

連邦政府の有機生産基準が昨日3970億ドルの歳出法案を通す中で、全ての有機畜産では100%有機飼料でなければならないという条項を予算案の771項で削除された。

 

ジョージア上院の圧力に対し、議会は有機農家、消費者、小売販売者の願いを無視してアグリビジネスの利益を優先した。 2002年10月21日に施行が始まったばかりの農務省有機基準をたった4ヶ月で変える物だ。 有機農産物は認証団体によって、認証を受けなければならない事になったが、有機農家や市民団体は、この基準がアグリビジネスの圧力で徐々に劣化して行くのではと懸念してきていた。

110億ドル市場の一部でも欲しいアグリビジネスは、有機食品の真実性を支える基準 に従うのではなく、農務省と議会を操って有害な工業式農業を押し付けようとしていると、有機消費者協会のロニ-・カミンズはいう。「非有機の、それもGM飼料を使えるようにすることは、この国の食品産業でも成長株の有機市場の信頼性を失わせるものだ。」と非難する。

 

1998年に農務省が提案した有機基準では、下水スラッジ肥料、遺伝子組み換え、放射線照射、共食い飼料、家畜の密飼いを許可していた。 これに対し30万件の消費者反対があって農務省は取り下げざるをえなかった。40万消費者を抱える有機消費者協会は、今回の議会の動きは、真剣に有機農業に取り組む農家やそのような有機食品を買うことに決めている3000万有機消費者に平手打ちを食らわせるものだという。 「私達は、有機基準を守るべく警戒し続けるし、農家も是非そのために闘って欲しい」が、「もし農務省が有機農家や消費者、小売販売者を無視して基準をなし崩しに劣化させるのであれば、そんな偽有機とは別の方法を考えざるを得なくなるだろう。」という。

詳細はこちらで;www.organicconsumers.org/organic/gradeB092902.cfm
連絡先: Simon Harris, Organic Consumers Association, 510-459-6327 or

 simon@organicconsumers.org

 

 

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