WTOの結果へグリーンピースのコメント
2,001年11月14日
抄訳 山田勝巳
WTO会議は失望
グリーンピース活動家は会議場内で、貿易ルールの基本的変更を呼びかける横断幕を広げた。 会議は交渉前に掲げられた意欲的宣言や地域や環境を守る期待を裏切った不満を残す宣言になった。
グリーンピースの国際政治委員長レミ・パーメンチアは、「この会議は、持続的開発と環境保護の展望を出せなかった。 WTOには外部からの自由貿易反対と、内部の不一致という2つの信頼性の危機をかかえている。」と話し、WTOとIMF、世銀、環境保護の関係を見直す会議を開くよう要請している。
この会議は時間切れの土壇場で結論を出した。 環境合意は、貿易に対する環境保護の面では殆ど進展がない。 「環境が一歩進めば、反論や有害な方法を出してくる。 貿易ルールと環境の関係は検討すると言いながらWTOルールは変えないと言う。」と、グリーンピースカナダのキャンペーン代表ジョー・ダフィは話す。
昼夜兼行の厳しい交渉の末、漸く今日更に自由化する分野が合意された。 会議は、環境以外に投資、ダンピング、農業、繊維の市場アクセスで難航した。 途上国は、自分たちの要求が検討されずに不正な圧力をかけられたと申し立てた。
医薬品特許に関しては、WTOの前回の合意よりも少し良くなった。 医薬品と生命特許は、「初めから政治交渉の対象にすべきではなかった。」とパーメンティアは言い、「誰もが、特に途上国が不幸になる惨めさと引き換えに出てきたものだ。 こんな風に世界を運営するものではない。」とダフィは言う。