チリで食品40品目中22品目にGM検出(編集部注)

 

チリの組み換え作物 2000/2001
マリア・イザベル・マンスール 

持続社会財団

訳 山田勝己

 

今年の組み換え作物の作付けは、8,230haで昨年の31,128haから大幅に減少した。 これは主に消費者の需要がないことによる。 このうち1,554.2haではバイオセーフティ対策がとられ、6,675.7haにはバイオセーフティ対策が取られていない(訳注:バイウオセーフテーの内容は不明)。 輸出できる組み換え体の種子だけがチリでは認可されている。

 

バイオセーフティ対策がとられたもの: 

品種

組み換えの種類

栽培地区名

栽培面積(ヘクタール)

トウモロコシ

 

RM,VI,VII1

341,8

Radiata Pine

害虫耐性(蛾)

X

0,0009

トマト

害虫抵抗性

RM,V,VI

1,1 ha、

メロン

 

RM

O,0049

ジャガイモ

 

RM,X

0,23

大豆

 

RM,V

5,75

砂糖大根

 

X

2,0

菜種

ラウンドアップ・レディ

RM,VI,VIII,IX

202,73

 ヒマワリ

 

RM

0,8

 

バイオセーフティ対策のないもの:

品種

組み換えの種類

栽培地区名

栽培面積(ヘクタール)

トウモロコシ

害虫抵抗性、

バスタ除草剤耐性

RM,VI,VII 

6.500

大豆

ラウンドアップ耐性

RM,V,VI

175.7

 

チリ政府が今年発表したデータには申請している企業名も作物の遺伝的組換えの内容も作付け場所も記されていない。これは消費者と生産者、特に有機農業者の権利の侵害である。

 

チリの組み換え要らないネットワークは、4月に農業省へ手紙を出し、チリの組み換え作物に対する政策を明確にすること、市民団体を含めた審議会を開くことを要求した。

 

上院と農業省の環境委員会は、チリ南部のアイセン地方に「クリーン生産」の作業部会をこの4月に設置した。
上院議員3人が名を連ねた上院委員会の宣言には、アイセン地方をGMフリーの有機農業特別区にすることを宣言している。また、組み換え作物の品種と栽培場所を明らかにする法律の制定も求めている。

 

チリ消費者サービスSERNAC は、ハンバーガー、ホットドッグ、ビスケットを含む40食品を検査して22品目にGMを検出した。 これらには表示がなかったため、チリ組み換え要らないネットワークは、GM食品の表示義務化条例を即実施するよう要求した。 この条例は1999年6月に制定されたが、企業と米国の圧力で実行されていなかった。

 

文書は提供できます。

持続社会財団では、チリの遺伝子組み換え作物に関する文書を2つ公表しています。

バイオセーフガード Bioseguridad: La Situaci de los Transgicos en Chile (文書) と

 Arboles Transgicos: Biotecnology en el Sector Forestal (文書とメール).

 

連絡先: Maria Isabel Manzur 、Fundaci Sociedades Sustentables  sustenta@rdc.

 

 

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