タイで有機農業に弾み
バンコクポスト
2001年11月8日
訳 山田勝巳
タイ政府は、有機農業推進のため、3億バーツの予算を計上し、7600人の農民を採用した。 66自治区から191集落にでも用の圃場を作り、各集落から40名宛参加し来月上旬から開始すると農業省の植物雑草科学局長ビチエン・ペトピシトは、有機農セミナーで話した。 同局は、職員が慣行栽培から有機栽培へ移行する問題点を調査し、土壌調査して収穫期を決めるという。化学物質フリーの生産物、即ち有機農産物の認証は土壌検査の結果に従い同局から発行される。
タイ政府は現在、有機認証を行っており、これをてこに世界の有機市場に輸出を増やして行きたいとしている。「このプロジェクトが成功するか否かは、いかに市場を確保できるかにある。 当面は国内消費を目標とするが、輸出市場も大きい。」と局長は言う。
有機農産物の今年の国際市場は、180億ドルで、アメリカが81億ドルで最も大きく、EU市場は65億ドル、日本は12億ドルだった。 既に数カ国が有機農産物国際市場に参画しており、市場から遠いタイが検討しているのは、主に米やジュースなどの加工品。
世界市場には150近くの有機基準があり、国毎に表示や基準が違うのでこれらを輸出先の事情に合うようにする必要がある。