カナダ最高裁 シュマイザー氏の控訴裁判を認める

 

CBC ニュース

2003年5月8日

訳 山田勝巳

 

オタワ発 

カナダ最高裁は木曜日、サスカチェワンの農家パーシー・シュマイザーにモンサント・カナダのキャノーラ技術特許違反の判決に対する連邦控訴審への控訴権を認めた。この決定は連邦裁判所の決定を変えるものではないが、シュマイザーと弁護人に最高裁への控訴を許すものとなる。 控訴の日程は決まっていないが、秋になる見込み。

シュマイザーはサスカチェワン、ブルーノの農業と農場機材ディーラー。連邦裁判所は去年9月シュマイザーがモンサントの遺伝子組み換えキャノーラ種子特許を侵害したと判断した。シュマイザーはモンサントの種子が自分の土地に飛んできたと主張している。

連邦裁判所は、モンサントの種がシュマイザーの土地に飛んできた可能性については否定しなかったが種子を処分する責任があったと認めた。

モンサント・カナダの広報担当トリッシュ・ジョーダンは「不要な費用のかさむ裁判を控訴裁判所が全会一致で終わらせてくれると期待していたが、最終段階に来たこの裁判を最高裁が証拠を調べを終了すれば控訴裁判所の決定が支持される自信がある。」と話す。

72歳のシュマイザーは、既に20万ドル以上この裁判に費やしたとCBCニュースオンラインに伝えている。彼はサスカツーン東部にある1400エーカーの農場でキャノーラ、小麦、豆とオーツを栽培している。 カナダ連邦裁判所のアンドリュー・マッケイ裁判官は、偶然にしてはモンサントのキャノーラが多すぎて汚染ではなく販売された種子としか考えられないと判決した。

シュマイザーは、モンサントの種子を蒔いたことは無いと主張し、種子はノースダコタからサスカッチェワン北部まで何マイルも飛ぶものだと話す。

 

 

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