シンジェンタ社のボスが首に!
ノーフォーク遺伝子情報ネットワーク(ngin)
2003年3月19日
訳 河田昌東
昨年度末、初めて資産損失を報告したシンジェンタ社は、それに続いて主席財務担当役員が個人的理由で」辞職する、と発表した。これはモンサント社の社長が昨年12月に突然辞任したのに続く出来事である。シンジェンタ社の主席財務担当役員は「世界最大の農薬企業は世界の農業産業とそのどん底市場について引き続き注意深く見守っていく。」といった。要するにすぐには改善の見込みがない、ということだ。ウォールストリート・ジャーナルは2年前に「これらの企業が、長期的にみても良い投資対象になるのは難しい」と結論していた。
2003年3月19日
チューリッヒ発(ロイター)
シンジェンタ社の主席財務担当者、リチャード・ステイブリン氏は水曜日(19日)、「世界最大の農業企業 である我が社は、世界の農業産業のどん底市場の動向を引き続き見守っていく」といった。
「年間計画で言ったことに我々は固守しすぎていると私は思う」とロイター紙に言い、同社は4月29日に上四半期の売買計画を発表する、と付け加えた。
同社は2月に農業市場の概況が不確かで2003年のEBITDAマージンの改善が制約されそうだ、といっていた。 シンジェンタは水曜日(19日)早朝、ステイブリン氏が5月末で辞めるだろうと言った。同氏はこの決定が個人的事情によるものだ、といった。「これはシンジェンタの戦略と経営に対して過去に何か良くないことがあったとか、今後あるとか、そういったこととは一切関係ない」とステイブリンはロイター紙に対していった。「開発の見通しには何の心配もない。代わったほうが良いと私が思っただけだ」と彼は付け加えた。
「遺伝子組換え食品の矛盾が世界中に広がっていて、農業バイテク・ビジネスで会社の資産の損失が増えることを考えれば、これらの企業が長期的にも良い投資先になると見るのは難しい」とウォールストリート・ジャーナル紙は2000年1月7日に書いている。