包括的な実験の第一回公式結果が提出された。それは、大豆アレルギーが昨年一年間で急激に増加したというもので、その主犯は大豆と思われる。

 

『デイリー・エクスプレス』紙 1999年3月12日

なぜ大豆が影の破壊者なのか

マーク・タウンゼント独占記事

 

遺伝子組み換え食品の安全性に対する新たな脅威が、昨日表面化した。食品による過敏症(food sensitivity)に関してはヨーロッパのトップクラスの専門家による研究によると、遺伝子組み換え食品というと一番思いつく食材、大豆による健康障害は一昨年は100人中10人であったのが、昨年一年間で100人中15人に増加した。 

ヨーク栄養研究所の研究者は、この発見は遺伝子組み換え食品が人体に明らかに有害な影響を与えることを実際に証明したと語った。この発見は昨夜フランク・ドブソン保健担当大臣(the Health Secretary)へ連絡され、科学者たちは政府に対してこの情報に基づいて行動し、さらなる安全テストを実施している間は遺伝子組み換え食品を即刻禁止するよう求めていることを伝えた。

ヨーク研究所のスポークスマン、ジョン・グラハムは、「これは遺伝子組み換え食品の安全性について新たに深刻な問題を提起している。なぜなら、実験に使われた大豆が遺伝子組み換え大豆ではないと保証できないからだ」と語った。

大豆がアレルギー反応を起こす食品のトップ10に入ってきたのは、この17年間ではじめての事である。

先月、グリーンピースの活動家がアメリカから輸入された遺伝子組み換え大豆4トンを抗議としてダウニング街(首相公邸のある官庁街)の門にぶちまけた。消費者協会では、昨日、遺伝子組み換え食品の安全性調査を政府に新たに要求した。ウエイトローズ(イギリスのスーパーマーケット)は、今月末より自社ブランドの非遺伝子組み換え食品を仕入れることを昨日発表した。

 

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