専門委員会がメキシコの禁止コーンを視察

 

ロイター(メキシコ・シテイー発)

02年6月20日

訳 河田昌東

 

北アメリカ自由貿易協定の環境委員会が今日、南部メキシコで生えた遺伝子組換えコーンの報告に関する調査を行うと発表した。同委員会のこの決定は輸入された組換えコーンが在来コーンを汚染した問題に対応するためである。専門家委員会の経済貿易部会の環境協同委員会代表のスコット・ボーガン氏は遺伝子組換えコーンはメキシコにとって「大問題だ」と言い、追加調査を約束した。

メキシコのオアハカ州南部における調査結果は、9ヶ月か10ヶ月後には公表出来るだろう、と彼は言った。同委員会は、アメリカ、メキシコ、カナダが作っているNaftaの傘下の環境グル‐プの1つである。3カ国の委員の科学者達は調査を7月中旬から開始する予定である。

メキシコでは遺伝子組換えコーンの栽培は、メキシコで生えている数百種類におよぶ野生のクリオレ種が汚染するかもしれない、という恐怖から1998年に禁止された。このコーンは多くの人々によって、コーンの故郷と考えられてきたものである。 しかし、カリフォルニア大学バークレー校の科学者らが昨年オアハカの山中で遺伝子組換えコーンを発見した、と発表した。このバークレーの科学者らの研究には、同科学者や地域グループが、メキシコのオアハカ州シエラでは今なお組換えコーンによる汚染が拡散している、と主張しているが、発表以来批判が相次いでいる。遺伝子組換え作物は、乾燥や病虫害に抵抗性を持たせるために別の生物の遺伝子を導入された植物である。遺伝子組換えコーンを食べたら健康に危険だという証拠はまだ無い。

 

 

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