世界のGM作付け面積は19%増、AGバイテク調査
ISAAA プレス・リリース
2002年1月10日
訳 山田勝巳
世界のGM作物面積は増え続け、2001年に遂に5000万ヘクタールを超えた。
ISAAAの理事長クリーブ・ジェームス理事長が製作を指揮した、「商業GM作物グローバル・レビュー年報」で2001年の総合的情報を出しており、以下はその主要部分の抜粋。
* 2001年の世界のGM作物栽培面積は約5260万ha/13,000万エーカーで、13カ国550万農民によって生産された。 GM作物が5000万haの大台を越えたのは2001年が初めて。
* 2000年から2001年の増加は19%で840万ha・2080万エーカーに相当する。 この増加は1999から2000年にかけて11%増えた430万haの2倍近い増加になる。
* 1996−2001年までにGMの世界面積は170万haから5260万haへと30倍以上に増えた。
* 5260万haの1/4に当たる1350万haは途上国6カ国で栽培されており、インドネシアでは2001年にBt綿栽培が開始された。
* 2001年には、世界総GM面積の99%を主要4カ国が占めている。 アメリカ3570万ha(68%)、アルゼンチン1180万ha(22%)、カナダ320万ha(6%)、中国150万(3%)。中国は年次伸び率では最大で、Bt綿では2000年に50万haが、2001年には150万で3倍になっている。
* 世界の2001年の主要GM作物は大豆で3330万ha(63%)、GMコーンが980万ha(19%)、GM綿が680万ha(13%)、GMキャノーラが270万ha(5%)と続いている。
* 1996-2001年は除草剤耐性が中心で、害虫抵抗性は二番目に多い。
* 2001年には、大豆、コーン、綿の除草剤耐性が77%に当たる4060万ha、15%が780万haでBt作物、8%に当たる420万haが綿とコーンで使われた除草剤耐性と害虫抵抗性の複合GMだった。
* 2001年の主要GM特性組み合わせは、除草剤耐性大豆が3330万ha63%,七カ国と、Btコーン590万ha11%6カ国で、その他のGM作物6種は5%以下であった。
* 世界の作付け面積比率では、大豆が7200万haの46%がGMで(2000年には36%)、3400万haの20%がGM綿(2000年には16%)、2500万haの11%がキャノーラで2000年から変わらず、14000万haの7%がGMコーンであった。 この4作物の総面積27100万haの19%がGM作物で2000年の16%から上昇している。
* 1996−2001までの累計では17500万ha(約44000万エーカー)がGMで作付けされた。
* GM作物を作付けした農家は2000年に350万、2001年には550万軒となっている。 2001年の農家の3/4以上が貧しい中国と南アフリカの農民でBt綿を作っている。
* 2002年の世界GM作付けは面積、農民数とも増えると見込まれている。
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