生命破壊(Biodevastation7)7:

人種差別、世界農業、生命戦争環境フォーラム

 

セント・ルイス緑の党

ドンフィッツ

訳 山田勝巳

 

2002年夏南部アフリカを旱魃が襲うや否や簡抜を入れずにバイテク企業は金儲けに走った。 アメリカは、GM食糧援助を申し出た。 意図は明らかだった。 イグナシオ・チャペラのメキシコでの研究は、GM作物の花粉が風で飛び数百マイル離れた農場を汚染することが示された。 パーシィ・シュマイザー裁判では、農場が汚染されてしまったら、被害を受けた農家が法外な技術料を払わないかぎり訴えられることがはっきりした。

 

アフリカに食料をダンピングすることは小農民を破綻に追い込み、その農場がアグリビジネスに則られることに繋がる。 しかし、ザンビア、ジンバブエ、マラウィ等の国は『GMOはいらない!』と拒否した。 最終的にザンビア以外の国は屈服して粉砕したコーン(栽培できないように)を受け入れた。 この対立で、アメリカ政府が企業の野望を前面に押し出している悪意ある共犯者であることを曝露しえた道徳的勝利であった。

 

遺伝子工学は、企業支配の技術であり、自然を支配しようという病的執着に始まっている。研究者は、細胞から遺伝子を剥ぎ取って別の種のどことも分からないところへ打ち込んで新しい遺伝子で目的とする性質を得ている。 バイテク産業はGMOが、世界を養うとか、農民を助けるとか言っているが、その目的はこの技術を世界に押し付けて企業収益を増やすことだ。

 

10億の有色人種から土地を奪う技術が、第三世界に未知の影響を与えるだろう生物兵器の開発に使われている。 イラクは生物兵器の大きな脅威にはなっていない。 つまらない独裁者に類縁植物にどんな影響があるかもしれないのにアヘンやコカを襲うGMカビを作って供給しているのはアメリカの研究所だ。

 

遺伝子工学は有色人種を叩く為に使われている。 貧しい人には農業が高くつくようにして農地から追い出し、抵抗すれば彼等を『テロリスト』に仕立て上げ、何千もの農薬で中毒している体に遺伝子組み換え食料を食べてその未知の影響を受けるのをほうっておくのだ。

 

GM運動は、ヨーロッパやインド、南部アフリカの人々の心を捉えた。 アメリカでは、反GE活動家と家族農業組織、そしてグローバル正義運動の強力な連合が出来ている。 今こそ、反GM運動が社会正義、平和、環境運動と手を繋ぐ時である。

 

7回遺伝子工学草の根集会が5月16-18日にセントルイスで開かれる。 「バイオ破壊7」は環境人種差別とバイテク産業のつながりをはっきりさせる切り込み集会です。 集会のテーマは5つある。

 

a. 『農業と農民に対する国際脅威』では、アメリカ黒人農民とGE花粉が飛んできて企業に訴えられている裁判に注目し、アメリカ、カナダ、アフリカ農民の窮状を掘り下げる。

 

b.『企業野心と環境人種差別』では、農場労働者に撒かれた農薬、有色人社会に放出された毒、そしてモンサントの汚れた履歴を検証する。

 

c.『バイオ戦争』では、アメリカの生物兵器開発での役割とイスラムや有色人種、そして彼らが守ってきたエコシステムに使われた場合の脅威について検証する。

 

d.『グローバリゼーションと食料帝国主義』では、最大10億の小農民をアフリカ、アジア、ラテンアメリカの農地から追い出す多国籍企業の試みを立証する。

 

e.『作物汚染と未来の土着農業』では、水平遺伝子伝達と組換え体が環境へ逸脱する背景を提起する。

 

話題提供者は、世界の高い実績を持つ科学者、運動組織家が当る; 

メイワン・ホー(ISIS,ロンドン)、ムワナニャンダ・ムビクシタ・ェワニカ(国立科学産業研究所、ザンビア)、マイケル・ハンソン(消費政策研究所)、バンダナ・シバ(科学、技術、エコロジー研究基金、インド)、イグナシオ・チャペラ(メキシコの花粉汚染を証明したカリフォルニア大学教授)、アヌラダ・ミッタル(食料開発政策研究所、カリフォルニア)、ローレンス・ツイミーズ(ガーナ有機農業ネットワーク)、アナ・ルイス・ディアス(パーマカルチャーネットワーク、メキシコ)、マイケル・ドースィ(ダートモス、バイオパイラシーについてエクアドルで著述活動をしているデトロイト出身の環境正義活動家)、フェルダー・フリーマン(南部生協連合のアフリカ系アメリカ農民)、パーシー・シュマイザー(モンサントと長い裁判を行なっているカナダ農民)、マーク・ミッチェル(コネチカット環境正義連合)、クリスティン・ドーキンズ(農業貿易政策研究所)、ブライアン・トカー(社会エコロジー研究所、バーモント)

 

バイオデバステーション7の共催は、ゲートウェイ・グリーン連盟、社会エコロジー研究所、USA緑の党、JMG基金

 (詳細は、www.biodev.org または、 314-727-8554まで)。

 

世界農業フォーラム (WAF)集会

反グローバリゼーション集会は、世界農業フォーラム(WAF)と同時期にセント・ルイスで開かれる。 WAFは隔年でバイテク産業、西側研究者、アメリカの役人が集まって、南の諸国政府指導者にGM食料とGM繊維を売っことで企業支配を迫るために開催しているもの。

 

MoRAGE (ミズーリ遺伝子工学抵抗運動) は、今年のWAFで行動を呼びかけている。MoRAGE 組織者サラー・バンツによると、「 WAFは、遺伝子工学などの農業技術を推進するための機関。 食料が武器とすれば、遺伝子工学は大量破壊兵器である。アメリカはWTOを通して生命特許を強化しアグリビジネスの独占を世界に押し付けてきた。」という。 ザンビアやジンバブエは、これら食料武器の押し付けられる側にある。

 

北米全域の農民がバイオ破壊7に参加しWAFで行動を共にする。 5月18日にWAF会場へ出向いて訴えるものもいる。 MoRAGE は、セントルイス市内で農業グローバル化の代替案を提案する。

WAF 行動について詳細はwww.worldagforum.com または電話314-771-8576.まで)。

 

アメリカ横断

5月19日ー6月19日。 セント・ルイスからコーンベルトキャラバンしてバイテク産業組織(BIO)の6月総会が開催されるワシントンまで楽しい学びの自転車横断をする。キャラバンは1ヶ月掛けて1000マイルを旅し、人形劇、プレゼンテーション、発表、道化芝居、音楽演奏がある。 懸念する市民、道化師、人形遣い、自転車乗り、伝道し、農民、消費者は自転車を持って参加されたし! 

caravan@ifairtrade.net.迄連絡を)。

 

ワシントンDCとカリフォルニアサクラメント。 

6月20-22日の間、BIOの年次総会に呼応してワシントンに集合する。連絡先larcher@foe.org.  同時にサクラメントでは、米農務省アン・ベネマン大臣の招待で世界中の通商大臣が集まる。このWTOレベル会議は、この秋メキシコのカンクンで開かれるWTO大臣級会議に備えてバイテク議題を推し進めるために開かれる。( 連絡先wto@biodev.org

 

 

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