Applied and Environmental Microbiology (応用・環境微生物学)
1998年4月号 p1550~1554 要約
遺伝子組み換え砂糖大根DNAによるAcinetobactor sp,BD413株の形質転換
著者:Frank
Gebhard and Kornelia Smalla (ドイツ、生化学および植物ウイルス学研究所)
カナマイシン感受性のAcinetobactor sp,BD413株に試験管内で、カナマイシン耐性遺伝子を持ったプラスミド、それで遺伝子組み替えした砂糖大根のDNA、その砂糖大根のジュースで処理したところ、この細菌はカナマイシン耐性を獲得した。この実験は、遺伝子組み換え植物のDNAがバクテリアに組み込まれるという最初の実例である。
組み込まれる頻度は
プラスミド 9.85*10(-5)
遺伝子組み換え砂糖大根のDNA 5.36*10(-9)
非遺伝子組み換え砂糖大根DNA 0
遺伝子組み換え砂糖大根の葉のジュース 1.5*10(-10)
(注:遺伝子が確かに砂糖大根からのものである、という分析あり)。