ラウンドアップ・レディ大豆申請書への批判
Barbara Keeler
Whole Life Time 2000年8月より
翻訳: 山田勝巳
組み換え食品が安全性に関して十分に調査されていると何度聞かされたことだろう。 「十分に」と言うと「大丈夫」と聞こえる。例えば「グリフォサートに耐える(ラウンドアップ・レディと読む)大豆は今までのものと変わらない。」がある。研究結果は1994年にFDAへ承認を受けるために提出されたが、在来種と同等であることを証明できないデータは隠された。
モンサントの科学者がFDAに提出し、後にJOURNAL OF
NUTRITION(栄養学雑誌)に発表された論文でさえ、6大栄養素中の3つと脂肪酸に明らかな違いがある。GM大豆に、コリンが29%も少ないというような大きな違いでさえ統計分析を怠っている。また、ラウンドアップ・レディの生大豆が、アレルゲンでタンパク質の消化を阻害し、生で与えた場合、動物の成長を遅らせ、ラットでは膵臓肥大が疑われているトリプシン・インヒビターが27%多いことを発見している。
注視しなければならないのは、引き出しの中のファイルだ。プエルトリコで生産された大豆の3つの試験のうち1つのデータが、発表されたものやFDAに提出されたものでは無視されている。 反対派の著名な科学者もジャーナルの保管庫から見つけたものを見せるまで見たことがなかった。
発表されなかったプエルトリコの試験ではラウンドアップ・レディ大豆はタンパク質とアミノ酸フェニールアラニンが明らかに少ない。
更に問題なのは加熱大豆でアレルゲンであるトリプシン・インヒビターがそれぞれのレベルでの最高値が18%も一般の大豆より多いことだ。 再加熱したものではレクチンというアレルゲンが一般の物の2倍近くになっている。
トリプシン・インヒビターとレクチンが多い食品を食べたらどうなるか。
成長が遅くなり少なくなると科学者はいう。 まさにラットの試験では成長が遅くなり体重増加が少ない。 牛では普通の餌を給餌したものより脂肪が多いミルクがでている。
「ラット、鶏、ナマズ、乳牛への大豆の給餌量はグリフォサート耐性遺伝子の組み込みによって変わることはなかった」という給餌試験名はあり得ないものだ。