ラウンドアップ耐性雑草
マット・サボ記者
ザ・オレゴニアン
抄訳 山田勝巳
種子企業がオレゴン州中部の11エーカーの管理地内でラウンドアップ耐性のGM植物を栽培する許可を申請した。作れる作物が減っているマドラスの北部灌漑地域の農民は、このGM植物に希望を見いだしている。 しかし、反対者は草の花粉が封鎖域を超えて飛びスーパー雑草を造り出すと怒っている。
検討されている土地は以前砂漠の放牧地で大規模灌漑計画によって水が引かれたエージェンシィ平原。人参種子やパーミントが栽培されているが、輪作用作物が限定されているため、草の種は農家にとって魅力がある。オレゴン州農業局は公聴会を開く予定。 意見公募は12月19日までで結論が出るのは公募締め切りから30日後の予定。
このGMベント芝は、連邦管理局が審査中でまだ市販されていない。 販売を計画しているスコット社は、「基本的に、除草剤で死なないという特性以外は、これまでのベント芝と変わりないことを示せればよい。」と話す。
GM雑草を植えようと考えている農民は、「GMと聞くだけでパニックを起こす傾向があるけれどそれは報道が植え付けた考え方でベント芝は他の作物に影響を与えたことがないから問題ない。」と言う。
オレゴン州立大学の教授でこの計画の主任であるテリ・ロマックスは、「周辺の雑草へ除草剤耐性が移る懸念があり、栽培は隔離されたところで行い、種子が収穫されたら密封容器に入れて精製工場へ運ばれ、そこから栽培上の注意を厳密に守るゴルフ場へ送られる。ゴルフ場は定期的に監査が入る。 もし管理区域から出たとしても他の除草剤で処理できるし、ヤマヨモギとびゃくしんの藪で生き残ることはない」と話す。
ワシントン大学教授でワシントンバイテク委員会を創設したフィリップ・ベレアーノは、健康影響を心配している。「GM花粉が飛んだ場合動物や人が吸い込だ場合どうなるのか。 地域の植物や動物、人へのリスクは恩恵を上回るもので、ラウンドアップ耐性の芝だからと言ってゴルファーにとってメリットはない。 殆ど社会的価値のない代物だ。」と言う。