プロデイジーン社がテキサス州の矛盾に満ちた薬用トウモロコシ計画から撤退
フリオ郡では遺伝子組換えコーンを栽培しない
http://www.organicconsumers.org/ge/texas091004.cfm
2004年9月8日
サンアントニオ・エクスプレス
ビジネス・ニュース記者
エリザベス・アレン
訳 河田昌東
フリオ郡での遺伝子組換え薬用コーンの認可を求めていた、大学に拠点を置くプロデイジーン社がその努力を放棄した。プロデイジーン社は医療に使う動物性タンパク質を生産するように遺伝子を改変したコーンを数百エーカー栽培する許可を申請していた。同社は、同社が農務省動植物保健監視サービス(APHIS)に提出した情報によれば、フリオ郡が主たるコーン生産地でないので、組換え体が在来コーンと交配する機会が少ないことも理由の一つにあげて、同郡を栽培場所に選んでいた。しかし、APHISのウエブ・サイトは先週、フリオ郡の二つの地区での申請撤回を許可し、認可された三番目の地区でも計画は実行されないだろう、と明らかにした。プロデイジーン社の最高経営責任者のジョン・ライヘル氏はこの件に対するコメントを求める電話には応じなかった。
シエラ・クラブはこの計画に反対する手紙を農務省に提出し、有機消費者協会(OCA)はその手紙をホームページに載せた。シエラ・クラブの遺伝子操作委員会の副委員長、ネイル・カーマンによれば、この計画の問題は不充分な科学的調査とフリオ郡住民に対する不充分な情報提供だった。「規制にも大きな問題がある。遺伝子組換え自体にも固有のリスクがあるので、さらに厳しい監視が求められている」とカーマンは付け加えた。環境影響評価書では具体的な場所は明らかにされなかったが、その場所はフリオ川の南3〜4マイルにあり、一般の農作業小屋に囲まれ食用作物が栽培されているところだった。その場所の周囲1マイル以内には商業用コーンの栽培は行われていなかった、という。