埼玉県が検出した輸入パパイヤ(ハワイ産)で検出された組換え遺伝子の特性など
検出組換え遺伝子:パパイヤ55−1
名称 |
開発者 |
目的 |
導入遺伝子とその発現など |
認可状況 |
Papaya 55−1 |
コーネル大学 |
パパイヤ・リングスポット・ウイルス耐性 |
構造遺伝子:PRSVCP (パパイヤリングスポットウイリスの外皮蛋白質:CP)。但し、この遺伝子には胡瓜モザイクウイルス(CMV)の遺伝子の5’側の配列が連結されている。 RSVCPの遺伝子に通常読み取り開始配列ATGが欠けているため。 プロモーター:CaMV35S 終止配列:CaMV35SのPolyA配列 マーカー遺伝子1:uidA(GUS) β-D-グルクロニダーゼ(大腸菌由来酵素) プロモーター:CaMV35S 終止配列:NOS3’(アグロバクテリウム) マーカー遺伝子2:neo ネオマイシン耐性遺伝子(大腸菌NPTII) プロモーター:ノパリン合成酵素(アグロバクテリウム)のプロモーターNOS 終止配列:NOS3’ PolyA配列 上記3種類の遺伝子は、パパイヤ細胞中で発現している。 その他、選択過程で使ったもので混入している遺伝子は次の通り。 テトラサイクリン耐性遺伝子(大腸菌由来) この抗生物質耐性遺伝子は、遺伝子が一部欠損していること、及びプロモーターと終止信号が大腸菌のものであるため、パパイヤ中では発現していない。 この遺伝子カセットの両端には、アグロバクテリウムのT-DNAの一部分が連結している。 |
アメリカ (栽:1996年) (食・飼:1997年) |
2002年2月22日 河田昌東 作成 (この他に遺伝子組換えパパイヤには63‐1株がある)