反GE活動家、オレゴンでの敗北に目を覚まし、多数の発議を打ち上げる
遺伝子組み換え食品表示キャンペーン
プレスリリース
クレイグ・ウィンターズ
訳 中田みち
キャンペーンはオレゴンでの条例27の敗退を受けて「全ての政治は地方政治」運動を発表
2002年11月6日、オレゴンで遺伝子組み換え食品への表示のための発議、条例27は投票の結果敗れた。しかし「遺伝子組み換え表示キャンペーン」は、今回条例27に関して幅広く行われた議論こそが、オレゴンそしてアメリカ市民の勝利であると信じている。次なる闘いのプランはすでに描かれている。
「バイテク企業が莫大な資金を使って投票を揺るがせようと広告した後でも、数十万人のオレゴンの有権者は、遺伝子組み換え食品への表示に『Yes』と投票してくれました。」と語るのは「遺伝子組み換え表示キャンペーンのエグゼキュティブ・ディレクター、クレイグ・ウィンタース。「これによって、過去数年間全国的な世論調査が示してきたことに、改めて重要性を与えることになります。すなわち多くのアメリカ国民は遺伝子組み換え食品の表示を望んでいるということなのです。」
「ローカル、全国問わず、メディアは条例27のおかげで、たくさんの遺伝子組み換え食品についての報道を行ってきています。」ウィンタースは言う。「条例27以前よりも、より多くのアメリカ国民が、自分達の食品が遺伝子組み換えされていることに気づいているのです。」
ウィンタースによると、遺伝子組み換え表示に向けた戦いの次なるテーマは「全ての政治は地方政治」運動だという。遺伝子組み換え食品表示キャンペーンがスポンサーとなり、この運動は国中で草の根活動を刺激することに努める。「我々はそれぞれの市、郡の決議案、州の発議案や条例案のきっかけとなるひな型を作っています。 モンサントを初めとするバイテク企業にとっても、たくさんの“戦線”で草の根活動と別々に争うのは大変なことでしょう。」
「我々がオレゴンで敗退した原因は、バイテク企業と食品産業がこの闘いのみに力を集中したからなのです。」ウィンタースは付け加える。「彼らは条例27を阻止するために500万ドル以上も費やしたのです。 もしも我々が、何百もの市や郡で表示賛成の決議を通したり、何十もの州で条例や発議を出したら彼らだって追いつけないでしょう。」
またウィンタースの指摘によると、条例27は、たくさんの環境グループをかつてないほどにともに働くよう結びつけた。シエラ・クラブ(Sierra Club)、グリーンピース(Greenpeace)、地球の友(Friends of the Earth)、有機消費者協会(the Organic Consumers Association)、食の安全センター(the Center for Food Safety)、その他多くのグループが条例27を通すべく、オレゴンで力を合わせた。
「全ての新しい地方単位そして州単位での努力が、我々の根本の運動、すなわち連邦の表示法を通過させることにつながるでしょう。世論調査で80%以上の市民が遺伝子組み換え食品の表示を求めていることからも、私達は、これは勝ち目のあるキャンペーンだと見ています。オレゴンは最初の闘いに過ぎないのです。」ウィンタースによると連邦表示法案は、来年早々にも下院はオハイオ選出・民主党のデニス・クチニッチ、上院はカリフォルニア選出・民主党のバーバラ・ボクサーによってアメリカ議会に提出される見通しという。
http://www.thecampaign.org/pr110602.pdf