共同ニュース
2003年07月22日(火)
アキコ・フリッドさんより
組み換え食品6割買わない 農水省がネット調査
収量を高めたり、害虫や農薬に強い性質を持たせるなど遺伝子を改変した作物を原料とする「遺伝子組み換え食品」について、消費者の6割以上が安全性に不安を感じ、購入を控えたいと考えていることが22日、インターネットを使った農水省の調査で分かった。国内で食品として認可されている組み換え作物は大豆、トウモロコシ、ジャガイモ、菜種、綿、てん菜の6種類。加工食品も部分的に表示が義務付けられているが、消費者の抵抗感の強さが浮かんだことで、さらに対応が迫られそうだ。調査は、農林水産政策研究所の矢部光保環境評価研究室長が2−3月、インターネットプロバイダーの会員に5段階評価で回答してもらい、約600人から回収した。「組み換え作物の生産者は健康と環境に対する潜在的危険性を配慮してるか」との問いには約65%が「全く同意しない」「あまり同意しない」と否定的な回答だった。従来の食品と比べて組み換え食品が「かなり安い」場合でも約68%が購入を控える姿勢を見せた。「栄養価が高い」「低化学肥料、低農薬で生産」であっても約60%が購入に消極的で、敬遠傾向がはっきり出た。