Pew Initiatives on Food and Biotechnology

2002年10月17日
訳 河田昌東

日本がGMコーンの表示規制を緩和

 UPI報告によれば、アメリカ政府当局者は日本が遺伝子組換えコーンと非組換えコーンの分別を廃止することを歓迎している。当局者は日本澱粉甘味料工業会の決定で日本へのアメリカ・コーンの出荷を増やせると言った。「この動きは、在来種だろうと遺伝子組換え品種だろうとアメリカの供給する全てのコーンが安全で品質がいいと、同協会を教育してきた我々の努力の成功を示すものだ」とコーン生産者協会の理事長のケネス・ホビーは言った。
 イリノイ州コーン市場理事のケン・グリーンもこれに同意し、イリノイ州が他の州よりも日本へのコーン輸出が多いことをあげて、「(日本の)購入政策におけるこの変化は良い方向への大きなステップだ」と言った。
 UPIによれば、当局者は同工業会が日本のソフトドリンク・メーカー、ビール会社、その他の食品会社に対して、これまで行ってきた保証付非遺伝子組換えコーンの供給をこれ以上行わない、と通告したことを先週知った。
 日本澱粉甘味料工業会は年間約400万トンのコーンを利用していて、これは16000万ブッシェルに相当する。日本は2000年のスターリンク以降コーンの分別を行ってきた。日本は他のアジアやヨーロッパの国とともに、遺伝子組換え作物が食物供給に入り込むと、人間にアレルギーがもたらされる危険があると恐れていた、とUPIは報じている。

しかし、アメリカ・コーン生産者協会によれば、2002年度の市場シェアの90%がアメリカ産コーンである以上、遺伝子組換え品種の分別という日本の要求は非現実的だ。

 

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