モンサント 新規のGM作物承認で敗北を認める
ケミカル・ウィーク
8月28日/9月4日
カラ・シセル
訳 山田勝巳
モンサント GM作物承認目標を後退
モンサントによるとGM作物の承認を欧州とブラジル政府から得るのに2005年頃まで掛かるという。 この地域での承認申請は1998年から行われてきた。
モンサントは、ヨーロッパでの承認は難しいが、ブラジルには脈があるという。 2000年当時モンサントは2003年の作付け時期にはブラジルの承認が得られるといっていた。 この作付けが来月始まる。 ブラジルのカマカリの生産設備に5億5000万ドル使ってグリフォサート除草剤の製造を行う。 しかしブラジルではGM作物が大切なヨーロッパの輸出市場が駄目になる可能性があって、承認手続きを中止している。 地元監督機関は会社に対し環境影響調査を行うよう命令した。
欧州6カ国が1998年に、十分な検査と追跡法が実現しない限りGM作物は承認しない事を発表した。 ヨーロッパの政治家は今月初めアメリカがGM作物を受け入れるよう圧力をかけてきていると話している。 英国環境省マイケル・ミーチャーは、最近、アメリカの作物受入の圧力には屈しないと話している。
英国では、試験的GM作物で使われた種子に混入があったため、ヨーロッパでは未承認の遺伝物質が市場に入り込むことを企業が防げないのではないかという懸念が拡がっている。 最近アベンティス・クロップサイエンスが準備した菜種種子に未承認の抗生物質耐性遺伝物質が見つかっている。 この種子は、スコットランドで二つの試験作物に、イングランドでは12の作物試験で使われていた。 この未承認種子は偶然試験作物の中に植えられたもので、原因はアベンティス・クロップサイエンスの種子加工施設で混入したためだった。 当局によると作物は破棄される予定で、遺伝物質は食品や動物飼料には入り込まなかったと話している。