緊急リリース
未承認GM雑草をリンカンシャーで発見
地球の友はアベンティス提訴を要求する
2001年11月30日
訳 山田勝巳
地球の友(FOE)は政府に対し、リンカンシャーでGM雑草を発見し、野外のGM試験を止めることとGM企業アベンティスを提訴するよう要請した。
こぼれ種が発芽した西洋ナタネ(1)が開花しているのが、政府のGM農場規模試験跡地で見つかった(2)。 アベンティスは、このようなこぼれ種を開花させないようにする法的責任があり、開花した場合、自生したGM種が、非GM種や野生の類縁種を汚染する。 FOEは、マーガレット・ベケット国務長官に対し、この雑草を緊急に処理し、アベンティスを違法行為で起訴するよう手紙で求めた。
今週初め、ネィチャー誌は、メキシコの人里離れた地域で野生のコーンがGMOで汚染されているのを伝えている。コーンはメキシコ原産で、全ての商業品種は、この原種から育成されている。 同様に油用菜種の品種の中心はヨーロッパである。 GMナタネが野生植物と交雑する結果がどうなるかは分かっていない。
地球の友のGMキャンペーン担当ピート・ライリィは、「バイテク業界はやりすぎだ。急ぎすぎて今度は手のつけようが無くなった。GMOがもうメキシコの野生植物を汚染してしまったし、今度はイギリスでアベンティスが管理せずナタネに花を付けてしまった。 政府は『もう止めだ』と言う時だし、直ぐにもこの危険な実験を止めさせるべきだ。 そして、アベンティスの法律違反を起訴すべきだ。」と話す。違法ナタネの写真はガジリアン・プレスで入手できます。
[1] 収穫時に何千となく種がこぼれている。これが発芽して成長したものを'volunteers'(自生)と呼ぶ。
[2] グランサム近くのウィサム丘陵 区画番号TF
043 173
連絡先:
ピート・ライリィ 0113 389 9955 / 07712 843210 アドリアン・ベブ(リンカンシャー) 07712 843211
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