2003年7月30日
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
代表 天笠 啓祐
抗議文
去る7月26日、茨城県の谷和原村で作付けされていた遺伝子組み換え除草剤耐性大豆に、花粉飛散予防の措置がとられた。
3日前の7月23日に、私たちは谷和原村で、この遺伝子組み換え大豆の作付けに反対する集会を開催した。その際、地元農民が花粉飛散による影響に対して、危機感を強めているのを感じた。花粉が飛散すると汚染が拡大するだけでなく、有機農業ができなくなったり、特許権侵害で訴えられる可能性も出てくる。そのような危機を訴える、さまざまな声が聞かれた。23日の集会後、畑を見に行くと、すでに花が咲いているのを目撃することになり危機感はさらに強まった。
遺伝子組み換え大豆の栽培を行う者については、農林水産省は事前に周辺地域、住民の理解を十分に得るとともに、栽培地が属する都道府県の大豆の生産流通担当部局、JAなどの関係者に、事前に栽培に関する情報提供と交雑・混入防止などの措置について十分の徹底することを通知している。
この遺伝子組み換え大豆を作付けした、長友勝利、T(原文実名)の両氏は、地元谷和原村による再三再四の要請を無視して作付けを強行した。当初の約束では両氏は、花が咲く前に刈り取ることを約束していた。その約束も守らなかった。
危機感を強めた農民たちは、両氏に対して刈り取りと埋め込みを要請しつづけた。しかし、両氏からその声は聞かれなかった。地元を無視した上に約束を守らなかったため、花粉飛散予防の措置がとられた。
この作付けは両氏だけに責任があるわけではない。モンサント社は、種子や農業資材を無償で提供した。農林水産省の外郭団体の(社)農林水産先端技術振興センター(STAFF)もまた直接、作付けにかかわり、モンサント社とともに遺伝子組み換え大豆の宣伝に用いようとした。農林水産省も花粉飛散の対策を指示せず、作付けを放置した。花粉飛散防止措置が行われたことは、地元の声を無視した両氏だけでなく、無責任なやり方をとってきたSTAFF、農林水産省の責任といえる。
私たちは、このような無責任なやり方をとってきた長友勝利、T(原文実名)の両氏、モンサント社、STAFF、農林水産省にたいして抗議する。
以上
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