《献血に対する皆様のあたたかいご協力をお願いいたします》 |
厚生労働大臣緊急アピール |
今般、我が国で初めて変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)の患者が発生し、過去に英国等への滞在歴があったことから、輸血等に使用する血液製剤の安全性に万全を期すため、当面暫定的に、過去に英国に滞在したことがある方の献血をご遠慮いただくこととしました。
年々献血者が減少している中で、今回英国滞在者への献血制限を行うことにより、献血者が更に減少し、このままでは血液が足りず、国民の命を救うことができないという危機的な状況となることが予想されています。
しかし、「血液」は、わたしたちにとってなくてはならないものであり、事故や手術などで血液を必要とする方への供給が滞ることは、絶対にあってはなりません。
「一人でも多くの方々が献血に参加するようお願いします。」
献血、これは、思い立ったらすぐにできるすばらしいことです。みんなで声を掛け合いましょう。一人ひとりのやさしい気持ちが集まって、血液を必要としている人の笑顔に出会えるように。
私は、国民の方々の命を守るため、先頭に立って、献血の推進と血液の適正使用に全力で取り組みます。多くの皆様のご協力、ご支援を心からお願いいたします。
平成17年4月8日
厚生労働大臣 |
(照会先) |
献血時の変異型クロイツフェルト・ヤコブ病対策
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クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)は、抑うつ、不安などの精神症状に始まり、発症から1年〜2年で死亡する難病です。原因は、感染性を有する異常プリオン蛋白と考えられています。 |
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本年2月に国内で初めて変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)患者の発生が確認されました。その後、この患者の方が、BSEが多く発生した時期に英国及びフランスに滞在していたことが確認され、この調査結果を受けた厚生科学審議会クロイツフェルト・ヤコブ病等委員会は、「いずれの感染経路が最も高い説明力を有するかを検討した結果、(中略)他の可能性を完全に否定するものではないものの、英国滞在時の曝露の可能性が有力」との判断を示しました。 |
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厚生労働省では、今後の献血の受入れに当たり、別表に掲げる欧州滞在歴がある方からの採血を見合わせるよう、採血事業者(日本赤十字社)に対して通知しています。 |
(別表)
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これまでの経緯 |
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献血時の変異型クロイツフェルト・ヤコブ病対策について(平成17年3月31日開催血液事業部会運営委員会・安全技術調査会合同委員会了承事項) |
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変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の感染ルートの調査結果を踏まえた献血に係る対応について(平成17年3月7日報道発表) |
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変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)に係る感染経路について(概要)(平成17年3月7日報道発表) |
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国内における変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)の発生について(平成17年2月4日報道発表) |
変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)について |
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変異型クロイツフェルト・ヤコブ病に関するQ&A(Q1−Q4はクロイツフェルト・ヤコブ病一般について) |