ジョゼ・ボべ 禁固14ヶ月の最高裁判決
2002年11月19日
ダウジョ−ンズ・ニュースワイアズ
訳 山田勝巳
GMO作物毀損で14ヶ月禁固刑
パリ発− 火曜(19日)、フランス最高裁は戦闘的フランス農民ジョゼ・ボベに対し、GM作物を毀損した廉で14ヶ月の禁固刑を言い渡した。 カサッシオンの裁判所は、1999年のモンペリエ控訴裁判所の6ヶ月の禁固刑を確認し、1998年の執行猶予付き8ヶ月の刑を破棄した。 髭の反グローバリズム活動家ボベは、判決が読まれている時南フランスのミローの自宅に居た。 刑務所の入るのはモンペリエの執行官により決定が通知された後になるだろう。
ボベの弁護士は、欧州人権裁判所に控訴するつもりだと言うが、ここへの控訴では刑務所に入ることは免れない。 ボベの支持者は、ジャック・シラクに対し、ボベが刑務所に入るのを阻止するよう求めている。 「この要請を断ることは、農業化学多国籍企業を支持する事を明らかにするものだ。」とボベの率いる農民連合は言っている。 裁判所は、他の二人の活動家レネ・リーゼルにボベと同じ刑、ドミニク・スリーに執行猶予付き6ヶ月の刑を言い渡した。 スリーだけが判決時に出廷していた。
ボベは、羊飼いの反グローバリゼーション活動で世界中を回っているが、最初に注目されたのは、自分の農場近くに建設中のマクドナルドのレストランを破壊した時だった。 この行為で6月19日に61日の禁固刑に服したが、大統領の恩赦で8月1日に出所していた。
遺伝子組み換え作物やファーストフードなどの「悪い食べ物」を何年も非難してきたボベは、別の問題にも戦いを挑むようになった。 去年の春には、イスラエル軍に抗議して包囲されたヤサーアラファトをラマラに訪れている。 この時イスラエルはボベに国外退去を命じている。