除草剤耐性大豆A2704-12及びA5547-127の組換え遺伝子の特性
名称 |
開発企業 |
目的・作用機作 |
導入遺伝子とその発現など |
認可状況 |
A2704−12 |
Aventis CropScience社 |
除草剤耐性 耐性除草剤:Glufosinate ammonium 同除草剤は植物のアミノ酸の一種グルタミンの合成を阻害し、細胞内にアンモニアを蓄積して植物を枯死させる。この除草剤に耐性にするために、土壌中のカビStreptomyces viridochromogenesの酵素phosphinothricin‐N‐acetyltransferase(PATと略)の遺伝子を導入した。PATは除草剤Glufosinate ammoniumの有効化学成分である L−phosphinothricinをアセチル化によって不活性化させることで、植物に耐性を付与する。 |
構造遺伝子:pat (S.viridochromogenes から単離し遺伝子の読み取り効率を上げるためにDNAの塩基配列を人工的に変更したもの) プロモーター:CaMV 35S 終止配列:CaMV 35Sの poly‐A配列 この遺伝子カセットが2組 入っている。 その中間に抗生物質(β−lactamase)耐性遺伝子(bla)マーカーの3‘側配列と5’側配列がそれぞれ1コピーずつ入っている。blaは植物体内では発現していない。 |
カナダ(栽培試験:1999 食・2000) アメリカ(栽培試験:1996 食・飼:1998年) 日本 (栽培試験:1999 食・飼:2002) EU:未承認 |
A5547‐127 |
Aventis・CropScience社 前AgRevo社) |
除草剤耐性: 耐性除草剤:Glufosinate ammonium 作用機作は上に同じ。 |
構造遺伝子:pat (S.viridochromogenesから単離し遺伝子の読み取り効率を上げるためにDNAの塩基配列を人工的に変更したもの) プロモーター:CaMV 35S 終止配列:CaMV 35Sの poly‐A配列 この遺伝子カセットが1個だけ入っている。 それに 抗生物質(β−lactamase)耐性遺伝子(bla)マーカーの3‘側配列と5’側配列がそれぞれ1コピーずつ連結している。blaは植物体内では発現していない。 |
アメリカ(栽培試験:1998) (飼・食:1998) 日本 (食・飼:2002) |
2002年7月18日 河田昌東 作成