カリフォルニア医薬GMライスの脅威
マーキュリー・ニュース
2004年3月29日
訳 山田勝巳
マーキュリー・ニュース3月29日によると、Ventria Bioscience社は、ラクトフェリンとリソザイムという二種の蛋白質を生成する米を栽培する申請を出した。どちらも体内生成されるもので免疫や抗菌力があり途上国の5才以下の子どもが犠牲になっている下痢症の治療薬になるという。
植物でできる蛋白質は、動物由来のものよりも病原を持つことがなく安価に大量生産でき、アレルギーが起こりにくいという。
今年の栽培に間に合わすために、諮問委員会は”緊急”の許可を出すべきだとカリフォルニア食糧農業局長カワムラに諮問しており、彼は10日後に判断を下すことになっている。その後農務省の承認も取らなければならない。Ventria Bioscience社は、認可が降りたら今年120エーカーで栽培したい意向。しかし、試験栽培は既にサッタ−郡のサクラメント渓谷で80エーカーで終了している。
農民や環境運動家達は、食用米の汚染やカリフォルニア米の輸出に影響が出ると反対している。
Ventria Bioscience社は、人や環境への影響評価はしておらず、どのように販売するのかについても公開していない。FDAは、医薬作物による食糧や飼料の汚染は一切認めていない。