GM昆虫ワタキバガは 問題ないのか?

 

ISISレポート

2001年12月14日

ジョー・カミンズ

訳 山田勝巳

 

米農務省は、同省の監督機関である動植物衛生検査サービス(APHIS)を通して、害虫駆除のためにGM昆虫の開発を積極的に推進してきた。 最初のGM昆虫リリース(開放)には、綿の害虫であるワタキバガ(PWB)を緑色蛍光タンパク質遺伝子を組み込んだものがある。 これはまずアリゾナ州フェニックス近郊の飼育箱内に放たれる予定だ。 その後大規模に圃場開放される事になっている。 連邦広報6月21日、2001年発行(66FR33226,Docket no.01-024-1)の内容に対して、APHISは、7月23日に締め切った30日間のパブリックコメント期間中に9件の環境評価コメント受け取った。  その上でFONSI(特に影響なし)の決定は2001年10月1日になされた。 

 

 私とメイ・ワン・ホー博士のコメント(1)は、検討書の中で述べられてはいるが、この決定の理由について我々は重大な懸念を禁じ得ない。 APHISのマイケル・J・フィルコは、「2名の方のコメントでは、閉鎖圃場試験での隔離方法では、バキュロ・ウィルスと組み換えワタキバガ間の交錯を防げないと言っているが、このような交錯はまず起こり得ない。 というのは、これらのウィルスは宿主に特有でPBWに感染する物は殆ど無い。またフェニックスの強い太陽光線の影響を受けるし、ワタキバガの成虫のみが試験に使われるので、このようなウィルスに感染することは通常起こり得ない。 

更に、提案された様々な隔離方法の中には、昆虫ウィルスとワタキバガの相互作用を防ぐ具体的な対策が含まれている。 この2名の方は、バキュロウィルスは組み換えワタキバガが持つ不活化したピギーバック・トランスポゾンを介して、人と哺乳類間の感染源となりうると指摘しているが、実験室での試験ではバキュロウィルスが哺乳類の細胞で遺伝子治療に使える可能性を示しているが、その後の試験ではバキュロウィルスは哺乳類の細胞に感染しないことが示されている。 選択性の強いウィルスが何らかの形で人の病原 体になったり、選択性のない物でも人の細胞に作用すること、脊椎動物の細胞とか昆虫に脊椎動物への遺伝物質を持ち込むウィルスが確認されたことはないし、そのような仮説が実験を設計する根拠になったこともない。(ミラーとペロキン)。」

 

ミラーとペロキンの発表は、EA(環境評価)文書に添付された資料集には登録されていない。 資料の重要性もEAでは明確になっていない。 EAは、哺乳類の細胞に対するバキュロウィルスの感染力や遺伝子治療でのバキュロウィルスの継続使用について勘違いしている。 以下に示した最新の記事の全文や抜粋には、バキュロウィルスが哺乳類の細胞に感染することや哺乳類で有力な遺伝子伝搬ベクターとして活用されていることが示されている。

 

 

バキュロウィルスを遺伝子治療ベクターに

 

ピエローニ・L、ラ・モニカ N.

Curr Opin Mol Ther 2001, 5, 464-7. 

 

「バキュロウィルス・ベクターを哺乳類細胞内で遺伝子発現させるために用いるのが拡大し続けている。 これらのベクターは、哺乳類の細胞では複製しないし、感染しても細胞変性を起こさず、DNAの大きな挿入片を運ぶことが出来る。 バキュロウィルス・ベクターは、試験管や生体内で色々な細胞種変換を極めて効率的に行うことが示されており、安定した遺伝子発現に貢献している。 このレビューでは、バキュロウィルス・ベクターが新しい遺伝子治療戦略にいかに使われるかに光を当てて、最近のバキュロウィルスの研究の進展について述べる。

 

 

試験管内のバキュロウィルス・ベクターを介した

        マウス骨格筋への遺伝子挿入

 

ピエローニ・L、マイオーネ・D、ラ・モニカ・N

Hum. Gene Ther 2001, 12, 871-81

 

「バキュロウィルス・ベクターは、試験管内では哺乳類細胞への遺伝子転送の有効なツールだ。しかし、試験管内の組織にベクターを投与する方法による遺伝子転送は、相補的システムによるベクターの不活化によって妨げられる。 バキュロウィルスの遺伝子転送効率を更に調べるために、マウス骨格筋でベクターの変換効率を調べた………その結果から、バキュロウィルスは、マウスの骨格筋内での遺伝子転送には有効なベクターであると考えられ、発現の持続性の良し悪しは使ったマウスの株によるのではないかと思われる。」

 

 

バキュロウィルス・ベクターを使った遺伝子治療(p53)と

     化学療法(アドリアマイシン)の併用による哺乳動物骨肉腫の治療

 

ソン・ス、ボイス・FM

Exp.Mol.Med. 2001, 33, 46-53. 

 

The possibility of developing a baculovirus as a cytotoxic vector for p53-defective cancer was tested by destruction of Saos-2 cells(p53-/-) with a recombinant baculovirus containing the wild type p53 gene (BV-p53) in vitro. The p53 baculovirus induced apoptotic cell death in tumor cells in a dose-dependent manner with approximately 60% killing at an m.o.i. of 160 pfu/cell. Combined treatments of gene therapy (p53) and chemotherapy (adriamycin) resulted in synergistic and potent killing of the osteogenic sarcoma cells. For example, greater than 95% of Saos-2 cells were killed by the combination of BV-p53 (m.o.i. of 100) and adriamycin (35 nGMl), whereas approximately 50% and approximately 55% cells were killed by BV-p53 and adriamycin alone, respectively. These results indicate that a baculoviral gene delivery vector can be used to efficiently target certain types of mammalian cells and the combination treatment of gene-therapy mediated by a baculovirus and chemotherapy may enhance induction of apoptosis in cancercells."

 

 

「昆虫のバキュロウィルス、オウトグラファ・カリフォルニカ・多重核多角体病ウィルス(AcMNPV)を人の腫瘍細胞への遺伝子転送ベクターとして使えるかどうか評価した。人の骨原性肉腫細胞Saos-2はバキュロウィルス・ベクターに極めて感染しやすく、30pfu/細胞のm.o.iで短時間ウィルスに曝すと、ほぼ100%のSaos-2細胞がlacZレポーター遺伝子を発現した。 ベータ・ガラクトシダーゼ蛋白質の生産量も、これまで哺乳動物細胞の中ではバキュロウィルスに最も感染しやすいと考えられていたHepG2細胞が生産するよりも18倍も多かった。 バキュロウィルスがp53癌遺伝子欠損のガン細胞で発ガン性のあるベクターとしてよみがえる可能性を、試験管内でSaos-2細胞(p53-/-:訳注p53癌遺伝子をホモで欠損した細胞)を、野生型のp53遺伝子を持つ組換えバキュロウイルス(BV−p53)で破壊する方法で検査した。 p53バキュロウィルスは、m.o.i.が160pfu/セルで約60%致死が起こる投与量に依存するかたちで腫瘍細胞にあるアポトーシス細胞の致死を起こす。 遺伝子治療(p53)と化学療法(アドリアマイシン)の併用療法では、相乗作用と骨原性肉腫細胞を殺す効力が出た。 例えば、Saos-2細胞の95%以上がBV−p53(m.o.i.100)とアドリアマイシン(35nGMl)の併用で殺すことが出来たのに対し、単独では、約50%がBV-p53で、約55%がアドリアマイシンである。 これらの結果からバキュロウィルス遺伝子転送ベクターは、特定の哺乳動物細胞を狙うには効果的で、バキュロウィルスを介した遺伝子治療と化学療法の併用でガン細胞のアポトーシス誘起を高められる。」 

 

上記は、大きな刊行物本体からの抜粋です。 この研究では、バキュロウィルスが広い範囲の哺乳動物の細胞に感染することと、ウィルスは遺伝子治療とガン治療の有望なベクターであることを示している。 これまでは、正常な成人の補体(complement)は、野生のウィルスに感染するのを防ぐと考えられてきたが、補体に欠陥のある人は、ウィルスの侵入に弱いということは医学的にはよく知られている。

 APHISは、PBWを組み換えるのに使われたトランスポゾン・ピギーバックが、バキュロウィルスに初めて発見されたという事実を検討するには準備不足だったようだ。不活化したピギーバック挿入片は、感染するバキュロウィルスの持つ完全なピギーバックと補体を作ったり、相同組み替えすることによって簡単に活性化する。 APHISは人への感染の可能性を完全に却下すべきではなかった。

 

最後に、APHISはGM昆虫を環境から隔離するのに使った金網を盲目的に信用しているようだ。 このケージは、当然のごとくウィルス、バクテリア、菌糸、土壌節足動物の混じった土を埃の形で通してしまう。 理想的なケージは、野ネズミや犬、コヨーテに傷つけられたり、壊されたりしないものでなければならないが、隔離についてはAPHISは機械や人を想定していたようだ。

 

結論として、農務省は特許や公告を通して商業製品の開発に積極的に参加しており、人の健康や環境保護に関しては騎士の姿勢(高見の見物?:訳注)をとっている。 現在分かっている科学的証拠によって予見される危険が起きた場合、農務省が責任を取るべきであろう。

 

  1.. Comments on GM Pink Bollworms to United States APHIS, by Joe Cummins and Mae-Wan Ho www.i-sis.org

GM作物の破綻

  1.. 12月14日、リム・リ・チン、ジョナサン・マシュウズ  「GM作物は収量が高く、特性も改善されており、大幅に化学薬品の量を減らせる。農民は収入が増えるので気に入っている。」 リム・リ・チンとジョナサン・マシュウズが、この神話を世界中のGM作物が破綻している状況を示す文書で崩す。

 

  低い収量

  GM作物の収量が有意に低いことを何千もの対照試験が示している。

 

  アメリカの大学が1998年に行った8200の大豆試験に基づく調査では(1)、優秀RR品種と優秀在来品種の収量差は平均6.7%で、中には同じ種苗会社が売った在来品種の方がRR品種よりも平均10%収量が高かった地域もある。

 

  ネブラスカ大学の農業天然資源研究所が行った2年間の調査結果が2000年5月に出され、それによると、RR大豆の収量は、最も近縁の非GM種より6%、非GMの高収量品種よりも11%低かった(2)。 この低い収量は、遺伝子挿入プロセスが原因だとされている。 

 

  同様の低収量は1977年以来報告が続いている。

 

    a.. 1997年, パーデュ大学の調査では、同じ場所で組み換え種は12-20%非組み換え種よりも収量が少なかった[3].。

    b.. 1998年に公表されたアーカンサス大学とシアナミドの研究では、GM大豆と綿で非組み換えのものよりも利益と収量が落ちている[3].。

    c.. ウィスコンシン大学では1998年のGM大豆は、非組み換え品種よりも全米9州の実験の80%で収量が低かった [4]。

    d.. アイオワ州では、1999年の調査で、365圃場でRR大豆収量が平均4%落ちていた[5]。

    e.. アメリカ中北部の40の大豆試験栽培でRR大豆の収量が平均4%1999年までに落ちていた[6]。

    f.. イギリスでは、国立農業植物研究所の作物試験で、GM冬菜種と砂糖大根の収量が5-8%在来高収量品種よりも低かった [7]。

     GM作物の収量は、在来手法による優秀な品種や雑種よりも少ないのが一般的だ[8].。

 

  収量減は、根の生育、根粒形成、窒素固定に問題があることと関係があり、特に窒素固定菌がラウンドアップや乾燥に弱いため乾燥や地力の低い状況で下がっている[9]。 更に、除草剤耐性やBt内毒素を発現するために新陳代謝負荷が掛かっている。例えば、ラウンドアップを撒くと、植物の防御反応を司る蛋白質の生成レベルが抑制される。 このレベルは最終的には正常に戻るが、生育が最適状態にないときには病原菌は急速に植物を冒してゆく。 この修復のためにエネルギーを消耗し、取り戻せない収量減の結果をもたらす。

 

  ミネソタ大学の経済学者バーノン・W・ラタンは「これまでの所、バイテクは植物の持つ収量能力を上げていない[10]。」と結論している。

 

  にもかかわらず、800人の農民に対して行われた世論調査では間違った認識が示され、この中の殆ど(53%)は、RR品種の収量が非GM種より高いと考えて選んでいる。 彼らの農場から実際のデータを取ってみると、全く逆の結果が出ている[5]。

「半分以上の農民がGM大豆を使う理由として収量増を挙げているのに、収量は低かったというのは注目に値する。」

 

  Bt抵抗性と農薬増加  もう一つのGM宣伝文句は、農薬を減らせることだ。 事実は、除草剤耐性とBt組み換え品種は、農民を農薬依存に陥れている。

 

  最近、南スラウェシのブルクンバでGM綿の農場数百ヘクタールが害虫のために全滅している[11]。 役人は「心配することはない」といっており、モンサント(GMボールガード種子供給者)の担当者は、「葉を食べる幼虫で、綿の生産に支障はない。」と断言した。 しかし、農民は、種子供給した会社は、この綿品種はどんな虫にも効くと言っていたと文句を言っていた。

 

  GM作物が約束通りの害虫抵抗性がなかった場合どうなるのか。 オーストラリアの農民は、「INGARDの有効性が低い場合には」、モンサントもGM Bt綿には、更にINGARDを散布するよう指導を受けている[12]。 最新の公的指導では[13]、Bt綿は、標的昆虫であるヘイコヴェルパ・アーミゲラに効かない場合もあると明言している。 

 

  GM作物が害虫抵抗性を見せているときでさえ、農薬が減っている証拠は余りない。 アメリカの綿の1/4がGMのBt品種であるにもかかわらず、殺虫剤の使用総量は有意に減っていないことがデータで証明されている[14]。 それどころか、Bt綿で置き換わるはずだったのに、その殺虫剤がデータでは使われた殺虫剤を形成している。 

 

  同様にBtコーンでは、産業側の宣伝文句にも関わらず、農薬総量が減ったと証明できる証拠がない。 経済的利点も、病害虫が酷かった地域以外では出ていない。 Btコーンでの殺虫剤使用は、実のところ僅かに増えている。 西洋アワノメイガに対する殺虫剤の使用は1995年に4%だったのが、2000年には5%になっている[5]。 

 

  除草剤使用も傾向は同じだ。 過去数年間アメリカに於ける除草剤耐性綿の作付け面積は倍々で増えてきたが、除草剤の使用量は殆ど減っていない。 もっと意味深長なのは、GM綿と共に使える除草剤の売り上げが、除草剤耐性綿の導入以来急激に伸びていることだ[14]。 

 

  ラウンドアップ・レディ大豆システムで雑草管理が簡単になってはいるが、他の雑草管理方式よりも除草剤の使用が2−5倍増を伴っている[1]。 雑草品種にラウンドアップ耐性が出てきており、農薬の増加に繋がっている。 農務省データを使った、偏りのない現場の比較では、RR大豆は宣伝文句にも関わらず、従来の大豆よりも除草剤を多く必要としている[9,15]。 1998年にはアメリカ6州でのRR大豆で使った除草剤は、在来種よりも30%多い[9]。 

 

  分析では、RR大豆システムは、「……除草剤の使用も依存も減らすことは出来そうもない。 そうではないという主張は、情報が不完全か全部を示さない間違った比較分析によるものだ[1]。」 それに、RRコーンでは、農務省の2000年のデータは、平均RRコーン面積では非GMコーン面積の平均よりも30%多く除草剤を使っている[15]。

 

  懸念されたとおり、アルバータ大学の研究では、花粉の長距離飛散の結果、カナダのナタネで多種の除草剤に耐性を持つものが急速に増えたことが明らかになっている[16]。 グリフォサート耐性品種とグルフォシネート、又はイミダゾリノン耐性品種が交雑している。 この証拠は耐性遺伝子が一つの圃場から別の圃場へ花粉を介して移っていることを示している。 異常に早く、何度も起こっており、ランダムに交雑して、3種の耐性を持つものもある[17]。 3種耐性のものが、花粉源から550m離れたところで見つかったものもあり、種子メーカーのいう100mの緩衝距離を大幅に超している。 

 

  利益減少

  GM種子に余分に払うことと除草剤コストの増加は既に農民の財布を直撃している。 そして、収量減分と技術料は、収益性にマイナス材料だ。 例えば、大豆生産者の余計に掛かるコストは、粗利で12%/エーカー以上にもなる[1]。

 

  アイオワ州立大学の持続性農業レオポルドセンターが、1998年にアイオワの農民800人に対し、GM作物を作ることがこれまで以上に利益が上がるかを聞き取り調査した[5]。 連作の62コーン農場、輪作315コーン農場、大豆365農場の無作為な調査で、2つの作物とも収益性は変わらなかった。 つまり、GM作物を作った農家は、競争力が増したわけではない。

 

  初めて行った農家レベルのBtコーンの経済分析では、純益が少なく、コーン価格が下がり、コーン輸出市場を失って、GMコーンを作ることがコストに見合うのか疑問だ[18]。 1996−2001年、アメリカの農民はBtコーンを植えるために少なくとも65,900万ドルのプレミアムを払っており、収穫はたったの27,600万ブッシェル:56,700万ドル値しか増えていない。 結果は、農家の9,200万ドルの純損で約1.31ドル/エーカーとなる。 その上、アメリカはヨーロッパ向けコーン輸出3,500万ブッシェルを1996/97以来、EUがGMOを拒否したため失っている。 これは、コーン輸出の喪失、コーン価格の低下、Btコーンからの純益の減少と3重のマイナスになる。

 

  GM綿品種で害虫抑制は簡単になるかも知れないが、収量や繊維の質を考えると余分な費用が常に意味あるとは言えない。アーカンサス大学の調査では、在来種で最高収量を得ているものが多い[19]。 ボ−ルガード・ラウンドアップ品種と在来品種を経済的に較べてみると、「害虫被害が少ない年は、在来品種が高価な組み換え品種よりエーカー当たり10ドル費用が少ない。」

 

  それに、環境費用を追加できるだろうか。 北米農民にGM作物が人気があるのは、便利さにあると調査は示している。ネブラスカ大学の報告では、農民は必要もないのに「雑草のない」農場にするためにこの技術を取り入れていることを示している

2」。 利益が減ったばかりでなく、生物多様性を破壊していることも調査は示している。

 

  南の国からの教訓

  南の農民の経験を見ることは教訓になる。非GMの代替品が存続していることは、52カ国208プロジェクト/自主取組でアジア、アフリカ、ラテンアメリカの2,900万ヘクタールの土地で898万農民の調査で示されている[20]。 様々な持続可能な農業技術(GM技術はひとつも使われていない)で天水農業で50−100%、灌漑農業で5−10%の収量増を達成している。 

 

  南のローテク革新が生産を上げている[21]。 例えば、東アフリカでは、コーンには2つの大敵がある。 茎虫と寄生植物ストリガである。地元の茎虫が好む雑草を植えてそちらに引きつけ、この草は茎虫の幼虫を殺すネバネバした物質を出す、密の罠へ導く。 別の雑草デスモジウム、をコーンの畝間に植えるとストリガは、デスモジウムと共生できないため育たない。 殺虫剤は天敵に置き換えられ、肥料は天然の糞や作物残渣や窒素固定する植物である。

 

  また、化学肥料や農薬の制限があり、GM技術は除外されている有機にする方が途上国経済により有益だ。 FAOは最近、貧しい国に対し、先進国の市場でブームになっている有機農産物輸出を増やすよう要請している[22]。

 

  持続性農業と有機農業は万能薬ではない。 しかし、環境に優しくて収量が増え、収入も増えることが分かっていて、GM技術に変わる方法である。 これは、神話ではない。

 

    1.. Benbrook, C.M. (1999) Evidence of the magnitude and consequences of the Roundup Ready soybean yield drag from university-based varietal trials in 1998, Ag BioTech InfoNet Technical Paper Number 1, www.biotech-info.net/RR_yield_drag_98.pdf

    2.. University of Nebraska (2000) Research shows Roundup Readysoybeans yield less, IANR News

Service,www.biotech-info.net/Roundup_soybeans_yield_less.html

    3.. See Griffiths, M. (1999) The emperors transgenic clothes, Are GMO lemmings in the US leading all of us over the biotechnology cliff?

www.btinternet.com/~nlpwessex/Documents/GMlemmings.htm

    4.. See www.btinternet.com/~nlpwessex/Documents/wisconsinRRsoyatrials98.htm

    5.. Duffy, M. (1999) 1998 crop survey shows equal returns for GMO, non-GMO crops, www.leopold.iastate.edu/news/9-22-99GMOrel.html

    6.. Oplinger, E.S., M.J. Martinka, and K.A. Schmitz (1999) Performance of transgenetic soybeans - Northern US, presented to the ASTA Meetings, Chicago, cited in [8].

    7.. Reported in Farmers Weekly (UK), 4th December 1998.

    8.. Clark, E.A. (1999) 10 reasons why farmers should think twice before growing GE crops,

www.plant.uoguelph.ca/faculty/eclark/10reasons.htm

    9.. Benbrook, C.M. (2001) Troubled times amid commercial success for Roundup Ready soybeans: glyphosate efficacy is slipping and unstable transgene expression erodes plant defenses and yields, Ag BioTech InfoNetTechnical Paper Number 4, www.biotech-info.net/troubledtimes.html

    10.. 'Economist: Biotech has not made impact yet', Farm Progress, 21 November 2000.

    11.. See the Jakarta Post.com, Pests attack genetically modified cotton, 29 June 2001,

www.thejakartapost.com/yesterdaydetail.asp?fileid=20010629.A06

  12.. See www.biotech-info.net/Aussie_bt_cotton_problems.html

    13.. Resistance management plan for INGARDR Cotton 2001-2002,Transgenic and Insect Management Strategy (TIMS) Committee of the Australian Cotton Growers Research Association,

www.cotton.pi.csiro.au/Publicat/Pest/IRMS/irms0102.htm

    14.. See Thalmann, P. & V. Kung (2000) No reduction of pesticides use with genetically engineered cotton, for WWF International, www.biotech-info.net/WWF_inter_update.pdf; and Thalmann, P. & V. Kung (2000)‘Transgenic cotton: Are there benefits for conservation? A case study of GMOs in agriculture, with special emphasis on freshwater,

www.panda.org/resources/publications/water/cotton/transgenic.html

    15.. Benbrook, C.M. (2001) Do GM crops mean less pesticide use?Pesticide Outlook, October 2001.

    16.. Hall, L.M., J. Huffman, and K. Topinka (2000), Pollen flow between herbicide tolerant canola (Brassica napus), Weed Science Society of America Abstracts 40: 48,

http://www.mindfully.org/GE/Multiple-Resistant-Volunteers.htm

    17.. Westwood, J. (2001) Cross-pollination leads to triple herbicide resistance, ISB News Report [extract only] March 2001, covering Agricultural and Environmental Biotechnology Developments, www.biotech-info.net/cross_pollination2.html

    18.. See Benbrook, C.M. (2001) When does it pay to plant Bt corn: farm-level economic impacts of Bt corn, 1996-2001

,www.gefoodalert.org/library/admin/uploadedfiles/When_Does_It_Pay_To_Plant_Bt_Corn.pdf or http://www.biotech-info.net/Bt_corn_FF_final.pdf; press release from the Institute of Agriculture and Trade Policy (IATP),

http://www.gefoodalert.org/library/admin/uploadedfiles/Benbrook_Bt_Press_Release.doc

    19.. See Conventional vs. transgenic cotton, edited by AgWeb.com Editors, 12/3/2001,

     www.agweb.com/news_show_news_article.asp?articleID=81926&newscat=GN

    20.. Pretty, J. and R. Hine (2001) Reducing food poverty with sustainable agriculture: a summary of new evidence, Occasional Paper 2001-2, Centre for Environment and Society, University of Essex,

www2.essex.ac.uk/ces/ResearchProgrammes/CESOccasionalPapers/SAFErepSUBHEADS.htm

    21.. Pearce, F. (2001) An ordinary miracle, New Scientist, Vol. 169,Issue 2276, p. 16, 3 February 2001.

    22.. Brough, D. (2001) FAO urges poor nations to boost organic food sales, Reuters, 4 December 2001,www.planetark.org/dailynewsstory.cfm/newsid/13562/story.htm

 

 

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