イギリスで収穫間近のナタネが広範にGM汚染
ザ・ガーディアン
ポール・ブラウン記者
2002年8月16日
抄訳 山田勝巳
過去3年間にGM試験で植えられた種子が抗生物質耐性遺伝子で汚染されていたことが判明し、これを検知できなかった当局はアベンティスを違反行為の疑いで調査を開始した。
スコットランド環境部と食糧農村部が発表した内容で当局は、アベンティスの書類審査による汚染種子の管理機能が全く機能していなかったことを認めた。
抗生物質耐性遺伝子は、動物や人のバクテリアに遺伝子を伝達して、一般に用いられている抗生物質に免疫力を獲得する可能性があるため問題となっている。「アベンティスのナタネ試験法に問題がある可能性が高く、重大な規則違反だ。」と話すが、アベンティはコメントしていない。
汚染地域は、アバディーンシャー、グロウセスターシャー、オックスフォードシャー、ヨークシャーリンカンシャー、ウィルトシャー、ワーウィックシャー、ワーセスターシャーの圃場である。同じ種子は、イングランドで1999年に3カ所、2000年には6カ所で播かれている。
この秋に播く予定の最終実験ナタネ種子に汚染がないようにするよう求めている。