ストップ組み換え栽培!NEWS 13 

2003年8月18日

『遺伝子組み換え作物いらない!茨城ネットワーク』

 

滋賀県のGMダイズ栽培続報

中主町農政課と全農が田中氏に8月末までに撤収するように強く求める

 

滋賀環境生協の藤井理事長より連絡ありました。

 

「全農」が強く栽培中止を主張し「それを拒否した場合中主町の農産物は・・・」ということのようです。中主町農政課と全農が田中氏に8月末までに撤収するように強く求めているとのことです。

 

いらないキャンペーンとともに、藤井さんたちをはじめ地元の団体が「連名」で盆中に文書を送ってありましたが、今朝、知事・中主町・JAに直接手渡しに行かれたとのこと。

 

滋賀県は今朝から部局長会議を開き、中主町役場とJAおうみ冨士も呼んで、その意向も聞いたそうです。JAおうみ冨士によれば、反対したが播種を強行したという状況のようです。

 

栽培者である田中氏も呼んだそうですが今日は不在とのこと。(長友やモンサントと相談しているのかもしれません。)

そこで県は明朝、田中氏と会って話し合いをし、午後の知事定例記者会見できちんとしたコメントが発表できるようにする方向で動いているとのことです。

 

県民ネットワークで滋賀県議会議員の沢田享子(たかこ)さんも、藤井さんらと連絡をとりあって県に対して動いてくださっています。

沢田さんからは今朝電話を頂き、「刈り取るだけで大丈夫なのか? 茎や葉の細胞の遺伝子は土壌の微生物等に影響しないか?」との問い合わせを頂きました。周囲では「レンゲと同じで鋤き込めばこやしになる」などという人がいるとのことで、まだこの程度の認識しかないと嘆いていました。

 

■一昨年の9ヶ所、昨年の6ヶ所を農水省は明らかにせよ!

 茨城ネットから農水省技術会議事務局に「一昨年の9ヶ所、昨年の6ヶ所をまず明らかにしてくれ」と求めました。

課長補佐の返事は、「わかってはいるが、民間の人がやられていることでプライバシーにかかわり自分では判断できない。懇話会に聞いてくれ。県が自分で調べたらいいのでは。」などと本当に腹の立つ返事。

 

「本当にこれ以上ないでしょうね。滋賀県の件も茨城県と同様、県はそでにされている。農水省は県に情報を伝えていないだろう」

「県は知らないわけはない。もし知らないと言ったらそれは県の戦略なのかもしれない。県に聞いてもらうのが一番。県→各農政局→農水省へ情報が上がるのがスジ。」

 

「斎藤課長を出しなさい」

「斎藤課長は今日は不在」

「明日は出勤するだろう。9ヶ所と6ヶ所の都道府県名と市町村名を明らかにするよう斎藤課長に決裁をもとめるように」

「明日相談する」

 

■長友に直接確認

 

◆茨城の件・・・・長友さんの都合のいい日を教えてもらって、茨城の件の事後処理の話しをしたい。

「警察に任せてある」

警察もこれは社会的な問題なので、当事者同士が話し合って和解をしてもらうのがよいと言っていたが?あなたも事情聴取を受けたでしょう。」

「事情聴取を受けた。警察がそう言っていたのか? 本当か? それなら警察に確認してみる」

 

◆滋賀の件

「今日、田中さんと話して、残念だけど断念しようよ、ということになった。安全性も風評被害も本当はないんだけど、これ以上やると地域のためにならないと判断した。県も明日田中さんと会うとのこと。県から言われる前に決めようと。まだ10cmにもなっていない。周囲にも緩衝帯としてフクユタカを植えた。そうすれば皆さんも安心だと思ったから。30日、31日までには刈り取ることに決めた。天候によっては1日になるかもしれない」

 

「国にも言った。私たちは本当に間違ったことをしているのか?と。国が安全だとして認めたものを栽培するのに、どうしてこんな目に遭わないといけないのか?私たちは国を信頼するしかないのに。」

 

「農水省にはほとんど全て話している。”農業改良普及センターが県の出先機関なのだから県にまで行く必要はない”と言ったのは前の長谷川課長だ。周辺農家への理解は私はまわりの農家を知らないので地主さんの方からお願いしている。勉強会のときは私が案内状を作って去年のように公開で勉強している」

 

「農水省にはかなりきつい事を言っている。日本の農業をあなた達は本当に考えているのかと。斎藤課長にも、私たちが国を信頼しなければどうするか。国は問題が起きるといつも逃げる。毅然とした態度をとらない農水省がいちばん悪い。そういう中途半端なことなら最初から認可などしなければよかったじゃないか、と」

 

「みなさんは私をモンサントの回し者と言うが、モンサントからはずっと断られ続けてきた。4〜5年通って今はもうやめてしまった真鍋さんと、きちんと管理をする・種は一粒たりとも外に出さない、こういうことをモンサント・農水省と約束して、ようやく種をもらった。私も自費でやっている。子ども二人が手を離れて、これくらいならとウチの奥さんが出してくれるが、まわりからは長友さんはお大尽だけどこのまま続けたら破算してしまうよ、と言われて一口千円の賛助会員を募ってくれた。700人の会員に申し訳ない。その中には官庁の職員からも賛助金を頂いている」

 

◆昨年まではモンサントは花が咲く前に刈り取るという条件で種を分けたと言っていたが方針を変えたのか?

 

「種子はやめてくれというのは変わらない。でも枝豆くらいならいいだろうということになった」

 

「本当は大豆だけでなく、ジャガイモもトウモロコシもやってみようと思っているが、種を分けてくれない」

 

「モンサントだけで独占なんてできない。日本の種子会社こそ東南アジアに種を持っていって儲けている。全農こそ”日本の農業を守る”などと言っていながら、外国から輸入している。本当に日本の農業なんて考えていない」

 

 

◆今年天候が悪くて蒔けなかったところがあると聞いたが。「予定していたが雨で蒔けなかったところが3ヶ所ある」

 

◆それはどこか?

「九州、中国、・・・・来年植えようと。それ以上言うとまたみなさんが騒いで地主さんに迷惑をかけるので。」

 

「私たちはビジネスでやっているのではなく、除草剤耐性の技術が日本の農業に有効かどうかを確かめたいだけだ。」

 

◆昨年モンサントに「どうして日本の在来種に遺伝子を組み込んだり、系統40-3-2を母本にタチナガハなどの日本種を父本にかけた品種はつくらないのか?」と聞いたところ、「日本で組み換え大豆を栽培しようとは思っていない。タンパクの多い日本の品種は搾油用のアメリカの大豆とは根っから違う。何億円もかけて日本の在来種に掛けて試験をして特許をとっても、日本では大豆の栽培はわずか5%。儲からない。市場にならない。ターゲットは中国だ」と、昨年モンサントも農水省STAFFも言っていた。中国に指導にゆくんだとSTAFFは張り切ってい 我々から見ると、日本で栽培されるような品種でないものを、こうまでして試験栽培する意図は何かと疑っている。モンサントの意図があるのではと。日本で作っても需要もないものを作って、日本の農業云々などと言っている長友さんも滑稽ではないか?モンサントにうまく利用されているのではないのか?

 

「それははじめて聞いた。私たちはいづれ日本の品種に組み込まれると信じてやってきたのに・・・・。モンサントに確認をする。」

 

◆一昨年9ヶ所、昨年6ヶ所はどこか?

 

「迷惑がかかるから言えない。」

 

◆昨年の中に滋賀も谷和原も入っていたのか?

「入っていた」

 

◆下館も昨年入っていたのか?

「下館は今年はじめてだった」

 

 

 

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