ヒトCYP2B6遺伝子を発現する遺伝子組換えコメによるメタクロールの植物による汚染除去

http://pubs.acs.org/cgi-bin/abstract.cgi/jafcau/2005/53/i23/abs/jf0511143.html

 

J. Agric. Food Chem., 53 (23), 9155 -9160, 2005. 10.1021/jf0511143

S0021-8561(05)01114-3

Web Release Date: October 18, 2005

 

川東広幸、広瀬咲子、大川秀郎、大川安信

 

(独)農業生物資源研究所

福山大学ライフサイエンス・バイオテクノロジー学部

農水省農林水産技術会議事務局

 

訳 河田昌東

 

要旨:

我々はヒト・サイトクロームP450遺伝子CYP2B6をイネ(日本晴れ)に導入した。CYP2B6を発現するイネは非組換え日本晴れに比べて様々な除草剤に耐性となった。特に、土壌で生育したCYP2B6イネはクロロアセトアニリド除草剤のアラクロールとメタクロールに耐性となった。我々は、CYP2B6イネによるメタクロールの分解を調べ、導入されたCYP2B6の代謝活性を確認した。CYP2B6と非組換えイネの双方とも植物組織と培養液中のメタクロールの量を減らすことが出来たが、CYP2B6イネははるかに多量の除草剤を除去できた。温室における大規模実験で、CYP2B6イネのメタクロール除去能力は確認され、水中と土壌中の除草剤の残存量を減らすことが出来た。

 

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