人の臓器用GM子豚の誕生

 

2003年2月27日

NEWSWIRE PHILADELPHIA 

抄訳 山田勝巳

 

人間が拒否反応を示す遺伝子を除去した臓器や細胞移植用の小型豚が3匹誕生したとインフィジェン社が発表した。 技術規格研究所ー先端技術計画(NIST-ATP)が、一部助成しているこの研究の最終目的は、人が移植用に安全に使える小型豚を開発することにある。

 

この技術はマウスで最初に開発された遺伝子操作技術とインフィジェンによって開発された核移植技術を統合する長期協力の成果である。

 

この技術を応用するにはいくつかのハードルがあった。効率的核移植技術の応用、目的とする遺伝子の第一コピーを狙い撃ちする技術(遺伝子組み換えされた細胞のクローンを作り第2コピーから目的遺伝子を除去する技術)の開発である。 

 

アメリカ国内だけでも80,000人居る移植を待つ人たちを治療するために臓器や組織の代替供給源がなんとしても欲しい状況である。 研究者は、臓器が似ていることと適当な条件下では繁殖し易いということで豚を代替供給源に選択した。今回の成功で豚の組織が人の免疫系に振れた時に出る拒否反応を更に減らすことが出来る。

 

インフィジン社は、イマージ・バイオ・セラピューティック社と組んで乳中に治療用蛋白質を出すGM牛50頭のクローンを作出している。 インフィジンの技術研究には、NISTーATPと国立保健研究所が助成金を出している。

 

 

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