GM輸入について韓国で議論
遺伝子組換えコーンの輸入認可に活動家らは懸念を表明
コリア・タイムズ
02年9月24日
訳 河田昌東
政府は遺伝子組換え作物や食品の輸入認可を継続しようとしているが、人の健康や環境に有害だと考える農民や消費者から抗議の声があがっている。2種類の遺伝子組換えコーン、アメリカのモンサント社が作ったMON810とラウンドアップ耐性コーンGA21は最近政府の審査が終わり、輸入が承認されようとしている、と韓国食品医薬品省(KFDA)が昨日発表した。 この害虫抵抗性トウモロコシは毒性やアレルギー反応などのような安全問題がない事がわかった、とKFDA当局者は語った。組換えコーンは、政府が1999年8月に国外のGMO製品の安全性審査を始めて以来KFDAによって認可される4番目の食品である。
●モンサントのラウンドアップ耐性大豆は2000年にKFDAによってすでに承認のスタンプが押されている。その他、昨年2種類の遺伝子組換え微生物が作る酵素が審査を通過している。アメリカ、イギリス、スイス、からの7つの組換え体が現在安全性審査の途中である。もし大きな問題が起こらなければ、近い将来これらも輸入の承認が与えられるだろう。
●「消費者がGMOについてもっている恐れは大部分漠然としたものだ」とKFDA担当者はいい、承認された製品は全てアメリカや他のヨーロッパの国々によって食べても安全だと認められている、と付け加えた。
●作物生産を海外に大きく依存している事を考えれば、GMOによって我々はより手ごろな価格で製品を輸入できるようになる、と当局者は説明した。
●しかし、地域の市民グループはGMO製品の流入に心配を募らせ、組換え食品が自然の法則を踏みにじるだけでなく健康に対する重大な影響を与える、と主張している。
●「組換え食品が現在安全だと考えられても、それが将来も危険でないということを意味するものではない」と市民連盟の反GMOネットワーク事務局長のキム・ユンジンは言う。時がたつにつれて、新しい技術で人工的に作られたものの多くが人間の体やエコシステムに問題を起こしており、GMOは生きものなので被害の範囲も悲劇的なものになり得る、と彼女は警告する。
●リスクがある以上、GMOは利用すべきでない、と彼女は強調した。キムはまた現在の評価方法にも問題があると指摘し、政府はGMO製品を独自に審査をしていないし、外国から送られたデータを受け入れているだけだ、といった。
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