GM大豆は子孫に影響:新たな研究
http://www.regnum.ru/english/526651.html

モスクワ発
05年10月17日
Regnum
訳 河田昌東

10月10日、遺伝的安全性のための国立協会が行った遺伝子組換えに関するシンポジウムで、生物学者のイリーナ・エルマコーヴァ博士がロシア科学アカデミー高度神経系・神経生理学研究所(NAS)で彼女が指導して行った研究結果を発表した。これは遺伝子組換え大豆の摂取と生物の子孫の間の依存性に明確な関係があることを示した最初の研究である。
 実験の際、エルマコヴァ博士はGM大豆の粉を受胎の2週間前と妊娠中、育児中の雌のラットの餌に添加した。対照群の雌ラットの餌には何も加えなかった。実験は各3匹の雌の3グループで行われた:第一群は対象、第二群はGM大豆添加、第三群は非組換え大豆を加えた。科学者らは出産した雌の数、生まれた子孫の数、死んだ子どもの数を数えた。

第一段階のあと第二段階に進んだ。それからラットを二つのグループに分けた。一つは餌にGM大豆を加えたもの、残りはGM大豆を与えなかったものである。3週間後、科学者らは次のような結果を得た。

添加の有無

出産したラット

生まれた

ラットの数

3週間以内の

死亡ラットの数

死亡率

生存ラットの数

対照群

4 (6匹中)

44

3

6,8%

41

GM大豆添加群

4 (6匹中)

45

25

55,6%

20

非組換え大豆添加群

3 (3匹中)

33

3

9%

30

 この結果によれば、餌にGM大豆を加えた雌ラットの子孫には異常に高い死亡率が検出された。また、(この雌から)生まれたラットの36%は体重が20g以下で、極端に虚弱であることを示していた。

「ラットの形態学や生化学的構造は人間に良く似ている。だから、我々が得た研究結果は非常に心配だ」とイリーナ・エルマコヴァはNAGS記者クラブで言った。NAGSの副理事長アレクセイ・クリコフによれば、エルマコヴァ博士のデータはGM製品の生物に与える影響について大規模な試験が必要であることを示すものだ。

 

 

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