GM汚染防止法がバーモント州上院を通過

 

2004年3月10日

GE Free VT Media Release

http://www.organicconsumers.org/ge/vtlaw031104.cfm

訳 山田勝巳

 

バーモント上院で農民保護法が満場一致で通過。バーモントの法律は遺伝子組み代え作物による汚染に対しバイテク企業の責任を問う米国初のもの。

 

(モンペリエ発)バーモント州上院は、遺伝子組み換え成分で在来作物や有機作物の意図せぬ汚染に対しバイテク企業の責任を問う農民保護法案(S.164)を水曜28−0で可決した。この歴史的決定は、モンサントのようなバイテク企業がGMOの花粉や植物成分で汚染された農家を特許侵害で訴えられるという法律議論によって強化された。ビンセント・イリュッツィ上院議員(エセックスーオーリンズ共和党)のバーモント・コーンが多色の組み換えコーンで汚染されたのを劇的に示した。今日の投票は、バーモント州の79の町が町議会でモンペリエとワシントンでGMOの禁止を求める決定をした事とバーモントの在来酪農家の10%が組み換え作物を作らないと誓約したことを受けている。バーモントは、遺伝子組み換え作物反対の国内抵抗勢力をリードするメンドシーノ郡に合流するものだ。

 

「農民保護法は、モンサントのようなバイテク企業の略奪からバーモントの家族農家を守る先制攻撃だ。今日バ−モントの上院は、家族農家をそのような屈辱的訴訟と遺伝子組み換え作物の危害から家族農家を守る第一歩を踏み出した。」とバーモント公益研究団体(VPIRG)のベン・ディビスは話す。VPIRGは、合衆国で最初の”GEフリー”州を目指す草の根運動の先頭を切るルーラル・バーモント、社会生態研究所、バーモント遺伝子操作反対ネットワークなどで作る連合の一つ。

 

「巨大バイテク企業は、国内、国際的にも自分の都合の良いように規則を作り、汚染と農民支配の道具としてGMO特許を使っている。バーモントは、企業の貪欲に対して小さな州が大きな発言ができる事を示している。そして、この技術にタイムアウト(もうお終い)を実施しようとしている。我々は、ハワイやメンドシーノ郡そしてGMOを厳しく規制している世界30カ国と共に動いている。」とGEフリーVTキャンペーンのドイル・キャニングは話す。

 

今日の農民保護法は、「シアズーイリュッツィ修正案は遺伝子操作種子と植物成分」は在来の種子や植物成分とは違うという特に遺伝子操作特許裁判を標的とした文言を付して18−11で修正された。これは前例の無いもので、GE産品は伝統的産品と同じだという業界の主張を覆すものだとルーラル・バーモントの政策部長アミィ・ショレンバーガーはいう。「この修正は、遺伝子操作成分が微量に検出されて訴えられても企業から保護されるということを意味する。つまり、GM作物で農民の作物が汚染された場合裁判から保護するものだ。」

ショレンバーガーと10のGEフリーVT支持団体は、遺伝子操作作物に関連する法案について明日9−11:30AMまで農業委員会で証言する。

 

GEフリーバーモント・キャンペーンは州内の公益団体、事業者、関心のある市民や農民の連合で地域内、州内、国のレベルで遺伝子操作に反対し、GMOにタイムアウトを要求する組織である。詳しくは、www.gefreevt.org

 

問合せ: Amy Shollenberger, Rural Vermont 802.793.1114

Doyle Canning, GE Free VT 802.279.0985

 

 

 

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