日本有機農業研究会
2004年9月2日
[JOAA 182] GMナタネの栽培実験
遺伝子組み換えナタネの栽培実験、来月から
除草剤に耐性持つ−−農環研/茨城
農業環境技術研究所(つくば市観音台3)は1日、同研究所の一般圃場(ほじょう)で、10月から除草剤耐性遺伝子組み換えナタネの栽培実験を行うと発表した。01年から行われている長期モニタリングの最終年で、ほかの生物への影響や土壌微生物の変化などを調べる。
このナタネは、開発企業の「モンサント」が実験を申請した「RT73」系と呼ばれる品種で、除草剤「グリホサート」への耐性を持たせている。栽培は、遺伝子を組み換えていない品種と隣り合わせて行う。10月に種をまき、来年2月に除草剤をかける。花粉の飛散を防ぐために花が咲く前に刈り取る。
一方、昨年採取したこの品種の種を使って、同じナタネ同士の交雑を確かめるための実験も行う。01年に取れた種で行った実験では、交雑率は0・7メートル離れたところで3・25%となり、北米での実験と差はなかったという。
17日には一般を対象にした説明会を開く。【和泉清充】
9月2日朝刊
(毎日新聞) - 9月2日16時15分更新
全文:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040902-00000091-mailo-l08