オレゴン表示議論で費用が高いは嘘、グリーンピースが反論
グリーンピース
2002年10月10日
訳 山田勝巳
組み換え食品は表示されている。輸出向けハインツ製品には表示されており、表示コストの嘘を暴く。
食品最大手の一つハインツは既にGM表示をして表示義務のあるオーストラリアに輸出しているが、販売価格はほとんど変わらない。 グリーンピースは、そのラベルを示して米国内でのGM表示もコスト増なしで可能なことを示した。
「オレゴン人は、是非このラベルを見て欲しい。ハインツのような大手が、全てのGM成分を表示し、オーストラリアまで運んで、それでも利益がある。 じゃ、どうしてオレゴンで表示が出来ないと言うのか。」とグリーンピース広報のリンゼイ・キーナンは言う。 関わりのある市民がグリーンピースに送ったハインツのラベルには、四つの成分が「遺伝子組み換え」と表示されている。 この製品は、ミネソタのルイギノ社がハインツ用に製造したメチェリナブランドのビーフマカロニで"Product
ofUSA"と表示がある。
ハインツは、この製品はオーストラリアだけで販売しており、今は成分が遺伝子組み換えでないという保証が出来ないので製造を中止しているとグリーンピースに伝えている。
ハインツが2001年1月に公表したGM成分に関する方針では、「ハインツは製品中にGMOの使用を避ける方向を探っている。 この方針によって、ハインツのベビーフードから全てのGM成分が排除された。 また、ケチャップについても独自の仕入れを持っている。 GM成分は、他にGMO以外に適当な代替品がないときのみ検討する。GMOを使う場合やGMO由来の成分を使用する場合も、その元が辿れ、使用法の分かるシステムがなければならない。」
食品メーカー組合最大手の食品製造協会(GMA)はGM表示は現実的ではないと言うが、会員のハインツが既に消費者にコスト転嫁せずに実行している。
「このラベルが、GM表示をアメリカで出来ないと言う者は全て嘘つきであることを証明している。 グリーンピースはGMAに対し、GM表示は可能であり、消費者負担なしで実際に出来ていることを認め明らかにすることを要求する。オレゴン州民は、食品会社が既にGM製品に、表示をしており、消費者は安全なものを手に入れるために余計に負担をしなくても良いことを知る権利がある。」とキーナンは言う。