GMコットンで近隣の綿が汚染

2002年11月20日

ジャカルタ・ポスト

訳 山田勝巳

 

   ボゴ農業研究所の大学院生が、南スラウェシで栽培されていたGMコットンがこのプランテーション周辺を汚染していると言う研究結果を示した。 研究者マハマ・ナディールは、火曜日、汚染は分子レベルの観察によってしか確認できないと話した。 彼女の研究は、2001年9月から2002年8月まで南スラウェシにあるPTモナグロ・キミアというアメリカ企業の所有するGMコットン、プランテーションで行われた。 「地元の綿農家が、汚染を知るのは、収穫する時だけだ。 農家の作る綿がGMコットンと似ているので、モンサントの許可なしにGMコットンを栽培したと訴えられる可能性がある。」とジャカルタ・ポストに話している。

 

   モナグロキミアの広報担当ダダング・グスィヤナは、水曜、最近出た研究方法には疑問があるので発見を受け入れられないという。 「我々は、3年間研究してきているが、問題のある影響はこれまで見つかっていない。」と話し、マハマーは、許可なくモナグロキミアで調査しているという。

 

  マハマーが調査を行ったのはスラウェシのバジェン小管区で、GMコットンのボルガ−種が地元のカネシア7種の近くで栽培されている。 汚染された地元のコットンが油の原料として使われると、GM農産物や食品の表示が義務付けられている国へは輸出できなくなるので、地元の綿とモナグロキミアは、交互に栽培して収穫期をずらすか「GMコットンや植物体は隔離する方法がある。」と彼女は言う。

 

 

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