消費者の反対で、モンサントの「フランケン・レタス」はおあずけ

将来性のあるラウンドアップ耐性レタス、消費者の是認を待つ

 

ウェスタン・ファーム・プレス

ダン・ブライアント

2002年12月13日

訳 中田みち

 

フェニックスのアリゾナ州立大学総合公開講座担当、カイ・ウメダによると、グリフォサート耐性レタスの前途は約束されたものなのに、消費者が遺伝子組み換え作物を受け入れないために、開発が保留になっているという。

彼は、2002年は実際の栽培試験をしていないが、2000年、2001年のユマでの試験では、ラウンドアップ耐性レタス(品種名 Raider)を用い、栽培期間を通してラウンドアップで雑草をコントロールするやり方が、従来の除草剤(Kerb、Prefar)を発芽前散布で使用する方法に比べて優れていることが分かったという。

「ラウンドアップ耐性レタスを植え、葉が2〜4枚の時期にラウンドアップで除草した区画が、手除草の費用が最小で済んだ。ラウンドアップを使用する最適なタイミングは葉が2〜6枚の段階、もしくは一般的な間引きの時期である。」と彼は言う。

葉が2〜4枚の時期にラウンドアップを使うと、手作業による除草が一番少なくて済み、作物の収量も最大になる。この時期の散布によって、主要な厄介ものである雑草たち、スベリヒユ、アカザ、トベラ、スプラングルトップ(sprangletop)、をほぼ完全に抑えることができた。葉が6〜8枚の段階の使用では、スベリヒユに対しての効果が低下した。

しかし、消費者やレストランの経営者が遺伝子組み換え作物をまだ受け入れていないために、このプロジェクトは保留となっている。

「もしもこれが受け入れられたら、私達が栽培する多くの作物の除草がずっと簡単になるのに。」と彼は言う。

ウメダは、ウェスタン・ファーム・プレス、アリゾナ州立大学総合公開講座、カリフォルニア大学総合公開講座の共催で最近行われた、乾燥地作物ワークショップで語った。

 

 

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