EU食品安全局がモンサントのナタネを認可EU

 

共同通信

2004年3月1日

ブラッセル発

訳 山田勝巳

 

欧州連合食品安全局(EFSA)は、月曜モンサント社の開発した遺伝子組み変え菜種が人と動物の消費に対し安全であると発表した。EU委員会に対し食品の安全問題について諮問するEFSAの決定は、1998年に遺伝子組み変え食品を禁止した非公式な禁止を解く方向へわずかだが委員会の歩を進めたことになる。EU委員会は、EFSAに対しこれまでのラットを使った試験に疑念を呈した国がいくつかあったのを受けて科学的評価を求めた。

 

EFSAは、独自の試験によってそのような懸念は解消されたと述べた。「委員会によって審査された動物給餌試験では、GT73が在来種と同じ位安全である事を示している。我々は簡単な科学的評価を準備した」とEFSAの広報担当アン・ローラ・ガッスィン。

 

ブラッセルでは、モンサントの広報ケン・マクダーモットが、「ヨーロッパが、科学ベースの管理制度に戻るのを歓迎する」と述べた。

 

しかし、セントルイスに本拠を持つバイテク企業の戦いはまだまだ続く。EUの15カ国が未だ製品を許可するか投票していない。GT73は、アメリカ、オーストラリア、カナダで栽培されている。販売が許されているのはこれらの国と日本、フィリピン、韓国である。モンサントはGT73の栽培ではなく、輸入許可だけを申請している。

 

 

 

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