アキコ@スウェーデンより

グリーンピース発表

 

EUのGM種汚染指令に関する採決

10月22日、欧州委員会は加盟国に対し、GM栽培によって起こりうる種への汚染に関し、農業の技術的問題としてのみとらえるのではなく、環境面からも考慮するようにと伝えた。来週月曜に種に関する常任委員会によって、EUのGM種汚染指令に関する採決が行われることになっていた。

 

委員会が加盟国に対し、このような指導を行ったことに対しグリーンピースのエリック・ガールは、「これは環境にとって大きな勝利である。これは、GMOによる種への汚染値がたとえわずかであったとしても、環境への大きな影響を与えるだろうことを委員会として認識したことを意味する。裏口からGM汚染を合法化するか否かは加盟国がこれに対しどのような対処をするかにかかっている。グリーンピースは加盟国に強く要請する、種の純度を守るよう、そして、管理されずモニターされることもなく、撤回できないGM栽培によるヨーロッパの環境と農業への汚染を防ぐように」

 

種問題の常任理事会で話し合われることになっていた、論争を巻き起こしているこの種に関する指令は、GMOの環境への放出に関する2001/18指令の21条による設置されている取り締まり委員会によって対策が検討されることになる。そこでは過半数の同意が必要となる。種の指令をこの委員会下に置くという処置により、2001/18指令の管理とモニタリングの義務を施行するにあたって、種による汚染の閾値が重大な意味を持つということになる。

 

環境への汚染を配慮し、GMによる種への汚染に対する対抗力、なおかつ、GMフリーのヨーロッパを守ろうとする動きが高まっている。先週の月曜には、ヨーロッパの貿易業社と小売業社の団体であるユーロコマースが、種の汚染によってヨーロッパの非GM農業を脅かすことになるだろうと指摘した。先週イギリスで出された調査結果によれば、GMによる従来の種へのほんの少しの汚染でも、それによって引き起こされる環境への影響は計り知れないことが確認された。

 

委員会は、GMOに反対する証拠を軽視するのを止め、現実問題を否定するのを止めるべきだ。GM作物栽培による利益は何もなく、環境への悪影響を実証する証拠は山とあるというのに、GMによる汚染を合法化し、裏口からGMOを認可するよう強いることはEU委員会として無責任な行為である。

 

 

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