2004年4月16日
ロイター
訳 山田勝巳
EUが更に厳しいGM表示規制を開始
世界で最も厳しい遺伝子組み変え食品表示規制が施行された。
これまで、EUではバイテク原料についての表示義務はあったが、今回の規制では新たに植物油や大豆レシチンなど組み換えDNAやそれによって生成された蛋白質が検出されないような加工度の高いものについても表示対象になっている。
また、混入率もこれまでの1%から0.9%へと引き下げられている。
トレーサビリティ規定も盛り込まれ農場から食卓まで全て記録されなければならない。
これまで規制を緩くするように運動してきていたGM推進業界は、新規制の施行に伴ってこれまで新規の組み換え作物が認められることを期待している。
しかし、反対団体は、今回盛り込まれなかった遺伝子組み換え飼料を与えた家畜の畜産物も表示すべきだと更なる厳格性を求めている。飼料自体の表示は今回義務付けられている。