EUがバイエル社のアベンティス購入を4ヶ月調査

 

反バイエル脅威CBG同盟

2001年12月5日

訳 山田勝巳

 

ヨーロッパ委員会は、昨日バイエル社のアベンティス社買収と業界世界2位を目指す動きに対し、徹底的な調査を行うと発表した。 「委員会は、農業部門に於ける殺虫剤、除草剤、殺菌剤、手指処理製品で競争が著しく減ってしまうのではないかと懸念している。」また、犬や猫のシラミや蚤を抑制する薬品への懸念もあると委員会はいう。

 バイエルの広報担当は、ブルッセルから正式な通知が来るのを待っていると言って即座にコメントはしなかった。 

 

ドイツの薬品、医薬品グループ、バイエル社は今週デュッセルドルフで、調査は覚悟していると話し、何れにしても仏独合同ライバル企業アベンティスの72億ユーロ(65億j)の買収は、第一四半期が終わるまでに完了する予定だという。

 

アベンティス・クロップサイエンス社(ACS)の買収でバイエル社は、英西グループ シンジェンタに続いて農業化学企業では世界第2位になる。 委員会は、殺虫剤に注目しており、特にバイエルとACSの非常に成功している2つの化学成分の製品群を考慮している。 これらの成分は、ネオニコチノイドと呼ばれている。 バイエルは主力商品があり、ACSもピラゾールとして知られる物がある。

 

委員会は、小麦、トウモロコシ、砂糖大根を保護するための除草剤、ぶどうを保護する殺菌剤、作物の種子処理、そして病害虫対策にも問題があったという。 また家庭用殺虫剤と犬や猫用の外部殺虫剤の新成分にも懸念される点があるという。 ACSの事業には、作物保護事業、環境科学事業、種子事業、植物の特性を買える技術を開発する生物科学事業がある。

 

この買収に関してはアメリカの連邦貿易委員会とカナダの競争局(competition bureau)と共同して当たるという。 徹底調査は4ヶ月に亘り、この間競合企業や顧客と広範に協議するとしている。 4ヵ月後,条件なしで承認し得るし、競争を阻害するとした場合変更を指導したり、買収自体を拒否することもあるという。

 

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