英国医師会がGM研究を再検討(抄訳)

 

BBC 

2003年2月1日
訳 山田勝巳

 

英国医師会(BMA)は、4年前に長期的安全性の懸念を表明したGM食品を今年暮れに予定されている専門家会議で再検討することになった。BMAの委員でGM推進派のピーター・ラックマン卿は、「GM食品が、人間の健康に害があるとする理由は特に無い。」と再検討を促している。

 

BMAの懸念を最初に表明した研究報告は、その後根拠が無いと否定されていたが、反GM活動家によって使い続けられてきた。 ザンビア政府が飢える国民用にGMコーンの粉にしたものを拒否する理由とされている。

 

BBCの科学記者パラブ・ゴッシュは、BMAに対し前回の報告を再検討するよう迫っている科学者グループのあることを発見した。 このグループは、最新版が出れば「圧力団体によって誤解されないようなもの」になるだろうという。

 

ケンブリッジ大学の免疫学教授ピーター・ラックマン卿は、前回の報告以来「新たな科学的知見が多くあり」再検討すべき時期だという。彼は、GM食品を新薬と同じに試験する必要は無いという。「食品は、従来の育種法だろうが遺伝子挿入法によるものだろうが大して変わりはない。 同じ事は、一代交配種を作り出した時にも言えることだという。

 

 

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