英国ベイヤ−がGMコーンから撤退
ファイナンシャルタイムス
2004年3月30日
ジョン・メイソン
訳 山田勝巳
ベイヤ−・クロップサイエンスは、唯一栽培認可のある組み換え作物であるGMコーンを商業栽培する計画を断念した。 このドイツのバイテク企業は、Chardon
LL コーンは栽培認可は得られたものの環境大臣マーガレット・ベケットがつけた条件の為に”経済的に成り立たない”と水曜発表する。Chardon LL は、1999年に開発されたがGM反対論争の中で導入が遅れ競合する品種に対する優位性を失ってしまった。
ベイヤ−がイギリスやヨーロッパでのGMコーンを諦めた事によって、2008年にGMナタネが栽培認可されるまではGM作物の栽培は行われる可能性はなくなった。Chardon
LLは試験栽培で在来品種より野生生物に対する害が少ないとして認可を得たが、環境大臣はGMと非GMの交雑及びGM花粉による汚染の保障についての規制を検討していた。
ベイヤ−は、「これらの不確定要素といつになるか分からない状態では、5年にもなる品種にとって経済的に成り立たない。」というもののイギリスやヨーロッパでGM作物を推進するしGM菜種の環境影響を少なくする努力は続けるという。
競合相手のモンサントも同様の動きをしている。