プロディジーンは、コーンでバイオ医薬継続を明言

 

フィリップ・バッシャー

デモインレジスター 

ワシントン支局

2002年11月16日

訳 山田勝巳

 

ワシントンD.C. - 食品をバイオ医薬コーンで危うく汚染しかけたプロディジーン社は、来年は隔離されたところでコーン生産を行うと発表した。 しかし、ワクチンや他の医薬・家畜製品にコーンは使い続ける、とアンソニー・ラオス社長はいう。 バイテク産業は、食品企業からコーンのような食品作物を使うのを止めるか南西部の砂漠地帯でやるかにするよう迫られている。

 

「色々な方法を試みたが、コーンが最適だった。 ここまで来るのに20数年掛かってコーンに辿り着いている。」とラオスは言う。 プロディジーン社は、デモインに本拠を置くパイオニア・ハイブレッドインターナショナル社から分離したもので、豚のワクチンを試作したアイオワとネブラスカの圃場管理が杜撰であったことに対して最大50万ドルの罰金が課される。 プロディジーンが、圃場隔離をすることは、この新規バイテクで主役を演じたかったアイオワにとっては打撃になる。 現在、検討しているのはネブラスカ西部のサンドヒルである。

 

消費者支持団体公益科学センターのバイテク専門家グレゴリ−・ジャフは、バイテク業界は「食品や環境を保護する義務を果たす事では信頼できない」事を示しているという。

 

コーンが医薬や工業利用バイテクに選ばれた理由は、操作、栽培、貯蔵、輸送が簡単なことによる。 また医薬や工業酵素に使う蛋白質が豊富でもある。 タバコも周到に調査したが、コーンとは違い短時間に処理しなければならない。

 

ラオスによると、アイオワでは、隣接農場の115エーカー分のコーンを発電所で燃やし、大豆は鋤き込まれた。ネブラスカでは、以前の試験場から全てのコーンを処理したつもりが農務省によって2−3本の1フィート位の茎が見つけられて、この破片が大豆の500ブッシェルに紛れ込みオーロラのエレベーターで500,000ブッシェルと混ざってしまった。 2800万ドル分の大豆が購入されディーゼル燃料生産に使われる見込み。これに200,000ドルが輸送等他の処理費として掛かる。

 

農務省バイテク規則違反では、罰金と最長1年の禁固刑が課される。

 

 

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