2005年1月2日

ロイター

ウィニペグ(カナダ)

カナダ、2頭目のBSE感染牛を確認

 

 カナダ食品検査局(CFIA)は2日、アルバータ州で見つかったBSE(牛海綿状脳症、狂牛病)感染の疑いがある乳牛について、最終検査で感染を確認したと発表した。
 獣医学を専門とする当局者は30日の時点で、仮検査の結果が陽性になったとしていた。
 CFIAは、「この動物でBSEが確認されることは、予想外の出来事ではない」とする声明を発表。この乳牛がBSE感染拡大を防止するための飼料規則制定前に生まれていたと付け加えた。
 感染が確認された乳牛は、食品または飼料として出回っていない。
 カナダ産の牛にBSE感染が初めて発見されたのは2003年5月。貿易相手国がカナダ産牛肉および畜牛の輸入を禁止したため、輸入への依存度が高い農業経営者に50億カナダドル(約42億米ドル)の損害を与えた。
 03年12月に米ワシントン州で見つかった米国で初のBSE感染牛も、カナダ生まれの乳牛とされている。
ある業界筋はロイター通信に対し、今回感染が確認された乳牛は、1996年10月生まれと語った。

(ロイター) - 1月3日14時2分更新

 

 

2005年1月3日

ニューヨーク・共同

カナダがBSE感染を確認 さらに発見の可能性も

 カナダ食品検査局は2日、昨年末に同国アルバータ州で見つかった牛海綿状脳症(BSE)感染が疑われる牛について、最終的な検査の結果が陽性となり、感染が確認されたと発表した。
 問題の牛は乳牛で、肉は食品や家畜用飼料として出回っていない。カナダは最近、新たな検査制度を導入したばかりで、今後も感染牛が見つかる可能性があるとしている。
 カナダでは2003年5月に感染牛一頭が確認され、今回が2件目となる。同年12月に米国で初めて確認された感染牛もカナダ生まれだった。
 米政府は昨年末に、BSE発生後に禁止していたカナダ産生牛の輸入を、生後30ヵ月未満に限り今年3月から解禁すると発表したばかり。だが、今回の感染牛は8歳と高齢のため、米農務省報道官は2日ロイター通信に対し、解禁決定に「何ら変化はない」と述べた。

(共同通信) - 1月3日14時15分更新

 

 

 

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